おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
「暗記が苦手です」
「勉強してもすぐ忘れてしまいます」
よくあるお悩みです。
でも、詳しく話を聞いてみると、暗記が苦手なのではなくて、単に「回数が不足」していることが多いです。
回数が不足したり、復習の間隔が空きすぎると、覚えた→忘れた→また覚え直し→また忘れた…となってしまいます。
そこで今回は、暗記の基本と、効率よく暗記するための回数と間隔の決め方をお伝えします。
やったらやっただけ成果の出る勉強をしていきましょう。
小分け戦略
英単語を1000個覚える必要があるとします。
でも、一気に1000個は覚えられないですよね。
そんなときは「小分け」します。
暗記に慣れている人なら1日100個覚えられるかもしれません。
でも、そうでない人は50個や30個、10個、いやいや3個かもしれません。
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最初は少なくていいんです。
まずは自分が覚えられる数まで「小分け」することが大切です。
続けていくと「暗記筋」がついて、少しずつ覚えられる数も増えます。
ですから、焦ることなく、自分が覚えられる数にしぼって勉強していってください。
自分が「覚えられる数」の見極め方は以下でお話します。
一度、覚え切る
英単語や歴史の一問一答など暗記は繰り返しの「回数」が大事とよくいいます。
そう聞くと、ただ漠然と回数だけこなす人がでてきます。でも、これでは覚えられませんよね。
そこで「やった」の基準をつくります。
あとで忘れてもいいので(必ず忘れます)、その場では一度「覚え切る」ようにします。
これが「やった」の基準です。
・・・
例えば、単語帳を「1日3ページ」覚えるとします。
まずは1ページ(単語5~10個ほど)覚え切ります。やり方はこんな感じ↓
・単語帳をじっと見て単語を覚える(完ぺきを目指しすぎないでいいですよ)
・覚えたと思ったら答えを隠してテスト(英語→日本語。必要なら日本語→英語も)
・1ページ全問正解するまで繰り返す
全問正解するという明確な基準があるので、やりやすいわけです。
1ページ覚え切るのが大変なら、単語5個でも3個でもOKです。自分なりの基準をつくってください。
そして、1ページ目を覚えたら2ページ目、3ページ目と進みます。
さらに最後は3ページ全部、一気にチェックします。
以上が「1回あたり」の勉強のやり方です。次は繰り返しのお話です。
繰り返しの回数と間隔
先ほどお話した「一度覚え切る」をやっても、繰り返さないと忘れます。
脳は繰り返し登場しない情報は「必要ない」と判断して消去します。
逆に、繰り返すと「これは大事な情報だから覚えておかなくちゃ」と判断します。
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では、どのくらい、どんな間隔で繰り返したらいいでしょうか?
英単語のような暗記物であれば、
3日連続でやって、あとは週1回くらいがいいと思います。
例えば、単語を1日10個覚えるなら、同じ単語を3日連続、ダブらせながらやっていきます。
1日目:1~10
2日目:1~10、11~20
3日目:1~10、11~20、21~30
4日目:11~20、21~30、31~40
5日目:21~30、31~40、41~50
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・・・
そして、1週間後、2週間後…の繰り返しは管理が大変なので、
日曜日など決めた曜日に「今までやった単語を総復習」します。
日曜日の総復習はすごく時間がかかると思うかもしれません。
でも、覚えている単語をチェックするのは、たいして時間もかかりません。
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もしこの総復習で、あまり覚えていない場合は、また1~50や1~100に戻って繰り返します。
単語帳は出る順A、B、Cのようにレベル分けされている場合もあります。その区切りごとに繰り返すのも有効です。
とにかくサクサク、チェックできる状態にもっていくことを目指します(日本語訳を隠して英語の意味が1秒でいえる)
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こんな感じでしばらくやっていると、自分にあった1日の個数、繰り返し回数や間隔がわかってきます。
以上が繰り返しの回数と間隔でした。
この方法は、英単語だけでなく、理科や社会の一問一答などにも活用できます。
書いた方がいい?問題
「英単語は書いた方がいいですか?」とよくご質問いただきます。
中学生は書いた方がいいです。
書くことで英語の発音とスペルの関係がわかってくるからです。
完全に規則性があるわけではありませんが、その雰囲気はつかめます。
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高校生など中学レベルの単語を覚えた人は、書かなくてもいいと思います。
覚える英単語の量が多いですから。
ただ、何度やっても覚えられない単語は書いてください。
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理科や社会は基本、書きます。
ただ、高速で一問一答を繰り返しチェックするときは書かなくても構いません。
理解しないと覚えられない
英単語を覚えるとき、単語を見て、それを発音して(声に出すかは別として)、意味を感じながら覚えると効果的です。
逆に、なんて発音したらいいかわからない状態で覚えるのは大変です。
今の単語帳は音声がついていますから、それを活用して発音も一緒に覚えてください(発音がわからないとリスニングでも困ります)
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また、歴史などの暗記も、ただ丸暗記するのは大変です。
ストーリーを理解すると格段に覚えやすくなります。
面倒に感じるかもしれませんが、この方が結果的に早く覚えられます(急がば回れ)
内容がよくわかると楽しくなりますし(ほんとはこっちが大事)
「覚えにくいなあ」と思ったら、教科書などでストーリーを確認してみてください。
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勉強は、理解する→覚える→繰り返すの3ステップです。
「理解する」を飛ばさないようにしてくださいね。
睡眠が大事
暗記には睡眠が大事です。
脳は寝ている間にその日覚えたことを整理して取り出しやすくします。
睡眠時間が不足すると、せっかく覚えたことが定着しません。
詳しくはこの記事で↓
暗記は「寝る直前→朝起きてすぐ」が最強
最強の暗記法は、夜寝る前に覚えて、起きてすぐにチェックすることです。
ぼくも学生時代はよくやってました(特に定期テストのとき)
その日やったことを寝る前に再度確認して、朝起きて、またやります。
ただ眺めるのでなく、答えを隠してクイズ形式にします。
単語帳や理科や社会の問題集や一問一答はできるようになっていますよね。
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寝る前にやって、朝起きてやると正解率が高いです(楽しい)
さらに記憶の定着度もいいです。
ぼくは寝る前と起きてすぐ30分ずつはこれをやっていました。
朝はミルクティー飲みながらやるのを楽しみにしていました。
何か楽しいこととセットにすると続きます。
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今回は暗記についてお話しました。
いろいろお話しましたが、結局は暗記には回数が必要ということです。
成績のいい子に話を聞くと、
「私は時間をかけないとできるようにならないので、問題集は10回以上してます」
「単語帳は100周してます」(忘れる前に繰り返すからたいして時間はかかりません)
こんな話をします。
「暗記が苦手」「勉強が苦手」と思う前に、「回数が足りてないのかも?」と思ってやってみてください。
「努力は裏切らない」といいますが、正しい方法で一定以上やった場合、努力は裏切らないが成り立ちます。
中途半端でやめてしまった努力は残念ながら実りません。
ぼくらは前者を目指しましょう。
応援しています^^ 牛込伸幸
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