おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
「英単語の暗記が苦手です。どうしたら覚えられますか?」
こんな質問をよくいただきます。でも話を聴くと「繰り返しの回数が少ないだけでは?」と思うことが多いです。
もしくは、繰り返してはいるけれど、1回やってから次にやるまでの時間が長すぎているってことも。
そこで今回は効率的な英単語の覚え方についてお話しします。
もちろん理科や社会などの暗記にも使えますよ。
英単語は眺めてもダメ。必ずクイズする
暗記はクイズ形式にすることが重要です。ただ眺めていても覚えられません。
学校の教科書本文の単語を覚えたいときは、ノートに以下のように書き出します(専用ノートを使っている学校も多いですよね)↓
カードやハガキなどで、答え(日本語訳)を隠してクイズします↓
高校生は単語帳を使うケースが多いと思います。同じように、答え(日本語訳)を隠してクイズします。下の写真は駿台「システム英単語(ベーシック)」↓
一度は覚え切る
1回あたりの「やった」の基準です。何となくチェックして終わり…では何度やっても覚えられません。
例えば、単語帳なら1ページあたり単語が5~10個くらいあると思います。
その1ページを全問正解できたらそのページはOKとします(量は自分で調整してくださいね)
もし、途中で覚えていない単語があれば、数秒「じーっ」と暗記して、その1ページを全問正解するまで繰り返します。
こういった基準を作ることで、何となく…を防止します。
書くか口頭か
英単語は書くと時間がかかるので、口頭でどんどんチェックしようとよくいわれます。
英単語の発音とスペルの法則性がある程度、つかめている高校生は口頭クイズでもいいと思います。
でも、やってみて「よく覚えられない単語」は書きましょう。泥臭い感じがしますが、いいんです。
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でも、中学生は必ず書いて覚えてください。
「dog→犬」と1秒で答えられなかったら、「dog、dog…」と声に出して意味を感じながら5回くらい書いてください(「犬、犬、犬…」と日本語を書いても意味がないですよね)
理科や社会の暗記物も同じです。ノートや何かの裏紙に書いて書いて書きまくりましょう。
ボールペンを使って少し筆圧高めで気持ちを込めて書くと覚えやすいです。さらに青のボールペンを使うと記憶に残りやすいと脳科学でいわれます。
英単語クイズは音声を使う
例えば「invite」(招待する)という英単語を覚えるとき、「これなんて発音するの?インビット?」と思いながらでは頭に入りません(正しくはインヴァイト。アクセントの位置も迷う)
また、間違って覚えてしまうとリスニング問題のときに困ります。
そこで、英単語を覚えるときは音声を使います。今はほとんどの単語帳に音声がついています。
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音声は発音を覚えるためだけではありません。英単語をクイズするときも、音声を活用すると超効率的です。
やればわかりますが、使わないのはもったいなさすぎます。
自分で「enjoy」→「楽しむ」…とクイズしていくと、だんだん集中力が落ちてきて遅くなります。別のことが気になって脱線してしまうことも。
音声を使うと、それに合わせてやらざるを得ないので、集中力を保てます。
例えば「enjoy」と音声が流れたら、日本語訳が流れる前に心のなかで「楽しむ」と答えます。もし、間に合わなければ「まだ覚えていない単語」に分類します。
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今までやった英単語を一気に復習したいときも音声は有効です。
単語帳によって異なりますが、100単語5分ほどでチェックできます。
本を見なくてもできるので、今週覚えたい単語100個を毎日、電車の中やお風呂で聴く…なんてこともできます。
模擬テストの前の日に、コーヒーでも飲みながら20分400単語なども。
繰り返しの回数と間隔。1週間3回をルーティン化
1回あたりの「やった」の基準は、単語帳1ページを全問正解するまで、でした。次はどう繰り返すか?です。
暗記は繰り返しの回数とその間隔が大事です。
最初にお話したように、回数が少なかったり、間が空きすぎると覚えられません。
逆に、回数が多すぎると時間がかかりすぎて、ほかの科目の勉強に影響してしまいます。
ここは個人差のあるところです。続けると短期間で覚えられるようにもなります(暗記回路ができる)。
ですから、自分なりの「覚えられる回数と間隔」を探してください。
以下、ケース別の英単語の覚え方です↓
毎週、学校で単語テストがある場合
毎週、学校で単語テストがある場合は、それにあわせて勉強します。
この単語テスト、最初はちゃんと勉強するのですが、だんだんやらなくなってしまう人が出てきます。
でも、これはもったいないです。
自分ひとりで単語を継続的に覚えるのは大変です。「ちりつも」(塵も積もれば…)でやっておくと、あとで必ずいいことが起きます^^
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やり方は自分で工夫していいのですが、例えば、(金)に単語テスト50個あるなら、(月)~(木)まで、毎日50単語やればいいと思います(もちろん翌日の土曜日からやってもいいですよ)
具体的には、先ほどもお話したように、単語帳1ページ(5~10個)を全問正解できたら、次のページと進めます。
最初は時間がかかると思いますが、日ごとにどんどんスピードがアップします。
何度やっても覚えられない単語は、自分でフレーズを作ったり、書きまくったりして覚え切ります。
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フレーズを作るとは、こういうことです↓
例えば「cool」(かっこいい)を覚えたいときは、好きな芸能人などを思い出して「cool boy」という感じでフレーズ(一節)を作ります。
単語を単独で覚えるよりイメージがわくので格段に覚えやすいです。
単語帳によってはフレーズや例文がある場合もあります。覚えられない単語は積極的に活用しましょう。
ただ、単語帳のフレーズや例文が難しかったり、自分に合っていない場合は(よくある)、自分なりのものを作った方がいいです。
フレーズを自分で作るのは、覚えられない単語だけなので、そんなに負担はないと思います。結構楽しいですよ。
単語帳を自分で覚える場合。1日50単語を3周
次は、受験勉強で単語帳を自分で覚える場合です。
まず最初に、クイズして「覚えている単語」と「覚えていない」単語に分けます。
「覚えている単語」を繰り返すのは時間がもったいないので、最初にこの作業をするんですね。
1秒で答えられなかった単語は「覚えていない」に分類します。「覚えている単語」はもうやらないからです。
そして「覚えていない単語」を繰り返します。
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繰り返しの目安は1週間に3回です(脳科学的に)
月:1回目
火
水
木:2回目
金
土
日:3回目
例えば、英単語を1日50個覚える場合(量は自分で調整してくださいね)、これを3周します。
月:1~50【1回目】
火:51~100
水:101~150
木:1~50【2回目】
金:51~100
土:101~150
日:1~50【3回目】
月:51~100
火:101~150
これでワン・サイクルです(1~150)。1日50単語を3周するってことですね。
単語帳を使う場合、ページの区切りのいいところで切った方がやりやすいです(1ページ約10単語なら、1日5ページという感じ。48個や52個になっても気にしない)
そして、同じように次のサイクル(151~300)に進みます。
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このとき暗記のコツがあります。それは「前日の復習をしてから」今日の内容をやることです。ダブらせながら進みます。
脳科学の本によく書いてあるのですが、こうすると記憶の保持率が高まります(やればわかりますよ)
月:1~50
火:1~50をやってから、51~100
水:51~100をやってから、101~150
特に、寝る直前に暗記して、起きてすぐにチェックすると最強です。
記憶を維持する繰り返し
一度覚えた単語も少しずつ忘れてしまいます。ですから、その後も定期的に繰り返します。
週末など時間のあるときに、今までやった単語をすべて口頭でチェックするのもいいでしょう。音声を使えば大して時間はかからないので。
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今回は英単語の覚え方でした。まずはこの方法でやってみてください。
1日何個覚えるか?何回繰り返すか?など実際にやってみると、自分にあう方法が見つかりますよ。
最後に何といっても大事なことは「続けること」です。
うまくいかないこともあると思います。でも、めげずに続けてみてください。
覚えられなかったら1日あたりの数を減らす、繰り返しの回数を増やす。これでOKです。
もったいないのはやめてしまうことです。ぼくも何度、やってしまったことか…ホント、もったいないです。
応援しています^^ 牛込伸幸
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