ぼくの住む群馬県の公立中学では「整理と対策」「新研究」「整理と研究」といった受験用の問題集が配られます。
この問題集は中1~3の内容が1冊にまとめられているすごくいい教材です。
ぼくが家庭教師をするときも、この問題集を仕上げることを最優先にしています。
構成は、各単元ごとに(例:方程式でひと単元)
・内容のまとめ
・A問題(基本問題)
・B問題(応用問題)
とレベル別になっていて、後半は実践問題、巻末には一問一答などのまとめがあります。
本当に素晴らしい教材なのですが、上手に活用していない生徒さんが多いと感じます。
そこで今回はその方法をお伝えします。
年間計画
別の記事でお話しましたが、この教材は毎月ある模擬テスト(実力テスト)にあわせて使います。
例えば、5月の実力テストは中1が範囲ですから、この教材の中1のところをやります。
各教科、1学年10単元弱ですから2回くらいやるといいでしょう。
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そして、6月の実力テストは中2が範囲なので、この教材の中2のところをやる。
7月は中1・2が範囲なので、中1・2のところをやる。これで2回目になります。
夏休み明けの模擬テストは中1・2と中3の前半が範囲なので、そこをやります。これで中1・2の範囲は3回できます。
夏休みが終わるまでに、この教材の前半の単元別のページを仕上げることがひとつの目安になります。
仕上がったの基準
「仕上がる」とはどんなレベルでしょうか?
進学校を目指す人
進学校を目指す人は、意気込み的には「全問正解して友だちに説明できるレベル」が仕上がったの基準です。
たまたまあっていたとか、答えや解説を読んだらわかったというのはまだまだです。
繰り返しやって自分で一発で解けるまで練習します。
実際は苦手な科目や分もあるので、夏休み中にそこを繰り返し補強します。
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高校入試は進学校を目指す人からするとそれほど難しい問題は出ません。
ただその分、高い得点率が求められます。
苦手な科目や分野があると合格点に達しません。
数学や英語がズバ抜けてできても平均点が高いので差がつかないんですね。
だから意気込み的には「全問正解して友だちに説明できるレベル」です(そうカンタンじゃない)
苦手な科目や分野
苦手な科目や分野はA問題(基本問題)を全部の範囲で仕上げましょう。
全範囲でこれができれば上位3割に入れます(そう楽じゃないってこと)
A問題なら努力次第でできると思いませんか?
高校受験は能力よりも、「やるか・やらないか」の要素が大きいです。
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学校の宿題で実践問題まで出されることもあると思いますが、答えや解説を読んでもわからないものは、今は無視してOKです(答えを赤で書いて出す)
とにかくA問題を仕上げましょう。そこそこ仕上げれば平均点、全範囲で仕上げれば上位3割です。
後半の実践問題の使い方
前半の単元別のページが仕上がったら後半の実践問題のページに進みます。
テストは初めて見る問題に対応する必要があるので、ここで実践練習をします。
夏休みや夏休み明けから使う人が多いと思います。公立高校の過去問と併用しながら使います。
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この後半の実践問題もやりっぱなしはもったいないです。1回やったあとは繰り返しやって仕上げます。
秋以降は、前半の単元別のページと後半の実践問題のページを模擬テストにあわせてグルグル繰り返す感じです。
伸び悩んだら基本に戻る
「最近、伸び悩んでるな」「やってもやっても伸びない」
こう感じたときは基本に戻るべきときです。
実践練習に夢中になりすぎて基本が抜けてきていることが多いです。
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繰り返し問題集をやるときに気をつけたいのは、ていねいにやることです。
「これ、知ってる」と雑にやると形だけの勉強になってしまいます。
友だちに説明できるか?イメージしながらやりましょう。
直前期はまとめページ
冬休み辺りから過去問を使った実践練習をしながらまとめに入ります。
ここで役立つのがこの教材の最後の方にあるまとめや一問一答などのページです。
紛らわしい用語を並べてくれるページがある教材もあります(ゴチャゴチャになりやすい江戸時代の三大改革など)
ここを受験当日まで繰り返しましょう。
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今回は「整理と対策」などの受験用問題集の使い方をお話しました。
受験直前の不安な頃、やりこんだ問題集があると自信と安心感を与えてくれます。
ぜひ愛着が持てるまで繰り返してほしいと思います。
そして、とっておくと大学生になったとき、中学生の家庭教師ができます。
自分の子どもに教えることも。やりこんだ教材は思い出しやすいので。
高校受験の年間計画はこの記事でお伝えしています↓

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