おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
今回は定期テストの計画の立て方をお話しします。
テスト勉強は、計画を立てずにその日の気分でやっていると、テスト範囲をやり切らなかったり、科目にムラができたりします。「これで間に合うのかな?」と不安になることも。
ですから、計画を立てて「あとはやるだけ」にすることが大切です。こうしておけば「この計画に沿って勉強していけば大丈夫」と安心して勉強に集中することができます。
では本題へ。計画作りの全体の流れはこうです↓
1.テスト範囲を確認する
2.テスト勉強を始める日を決める(2週間前など)
3.どの問題集を使うか決める
4.問題集を何回やるか決める
5.具体的な計画表をつくる
6.できた計画を修正する
それでは、ひとつひとつ順に説明していきますね。
1.テスト範囲を確認する
テストが近くなると、学校から範囲表が配られます。それを準備してください。
「範囲表は?」とぼくが聞くと、「学校にあります」とか「どこいったかなあ?」という人が少なからずいます。
テスト直前は宿題を確認するために見るとは思います。でも、テスト勉強するときはいつでも手の届く場所に置いて意識することが大切です。
こうすることで「やり切ろう」という気持ちを保ちやすくなりますよ。
2.テスト勉強を始める日を決める
ぼくは2週間前からテスト勉強をすることをおすすめしています。
1週間前では短すぎる、3週間前では緊張感が続かない。自分がやった感覚や生徒さんとやっていて2週間がちょうどいいと感じます。
2週間前にテスト範囲が発表にならない場合、前回のテストの続きから勉強を始めておきます。そして、範囲表が配られたら、具体的な計画をつくります(詳しくは後ほど)
3.どの問題集を使うか決める
定期テストの問題を作るのは学校の先生です。ですから、学校で配られたものを最優先でやります。
基本は学校のワークですね。
テスト前になると予想問題のプリントを配る学校もあります。これはテスト前の実践練習用として活用します。
学校のワークを3回やっても時間が余る人は市販の問題集を追加してもいいと思います。
国語の読解問題(文章題)は同じ問題を3回やってもあまり意味がないので、本屋さんに売っている教科書にあった問題集を追加するのがおすすめです(教科書と同じ文章で問題が作られています)
まとめると、
・学校のワーク
・予想問題プリント(学校で配布)
・自分で買った問題集(余裕のある人だけ)
4.問題集を何回やるか決める
学校のワークは3回やります(日頃、授業の復習でやっているのでそれとは別に)
3回も!と思うかもしれません。でも、2回目、3回目は短時間でできます。
そのために間違った問題や曖昧な問題には印をつけます。
2回目は全部やった方がいいと思いますが、3回目は印のついた問題だけOKです。
そう考えると、自信のある問題以外は印をつけるという基準がいいと思います。
印も自分で工夫してください。例えば、
・合っていたけど自信がない問題→△
・間違えた問題(答えを見てわかった)→〇
・答えや解説を読んでもわからない問題→?
テストの点を伸ばすには△や●の問題を自信のある問題に変えることが最も効果的。ここを集中的にやりこみます。
?の問題(答えや解説を読んでもわからない)はあまり深入りしないで今後の課題と考えて今は無視しても構いません。△や〇の問題をやっているうちに自然とできるようになることも多いです。
また、中学や高校の勉強は完ぺきを目指すと挫折します。できることをやっていきましょう。
5.具体的な計画表をつくる
いよいよ具体的な計画表を作ります。
こんな感じで、どの問題集の、何ページから何ページまでするか、具体的に書きます。「月曜日:英語・数学」では大ざっぱすぎますよ↓
こうすると机に向かったとき、迷わず勉強を開始できます。やることが決まっていると机に向かいやすい。
そして、やり終わったらチェックをつけます。こうすると達成感を味わえてやる気がアップします。
最初の1週間(ワーク1回目)
計画の作り方ですが、例えば2週間前にテスト勉強を始めて、学校のワークを3回やると決めた場合、前半の1週間で学校のワークを1回やります。
学校のワークが28ページあるなら1日4ページ(28ページ÷7日=4ページ)。ページで切ると中途半端なら単元ごとでもOKです。
1回目は時間がかかります。
日頃よく勉強している人はある程度スムーズにできますが、そうでない場合は大変かも。やっぱり日頃の勉強が大事。今回、苦労した人は次回からがんばりましょう。
後半の1週間(ワーク2・3回目)
後半の1週間は学校のワークの2回目、3回目をします。
テストの1週間前や3日前から部活が休みになるので、勉強時間が長く確保できます。
3回目はテストの前々日・前日あたりに、印のついた問題を集中的にやります。すでに2回やって理解が深まっているので短時間でできます。
※計画は、最初の1週間分だけ立てて(ワーク1回目)、勉強をスタートしてもOK。
※土日や部活が休みの日は予定を多めに入れる(2日分とか)
新しい問題も解く
テスト直前になると、学校で予想問題プリントが配られると思います。
テストはまったく同じ問題は出ません。このプリントで初めて見る問題に対応する実力をつけます(配られない場合は先ほどお話した「教科書ワーク」のような市販の問題集を使う)
・・・
1日何科目するか?ですが、理想は毎日全科目(5教科)です。間が空くと忘れてしまうので。
時間的に厳しい場合、英語と数学は毎日、理科と社会を1日おき、国語は時間のある土日にやるといいと思います(漢字など暗記系は少しずつコツコツ)
6.できた計画を修正する
こうしたできた計画を眺めて、無理があるようなら修正します。
最初に計画を作るとき、下書きだと思ってプリントの裏紙などを使うといいでしょう。そして、最後に清書します。
以下、その他の注意点をお話ししますね。
苦手科目は基本問題だけ3回やる
苦手な科目は2週間前からテスト勉強を始めても、学校のワークを3回できないかもしれません(時間的というより難しいので)
そんなときは基本問題だけ3回やるなどメリハリをつけてください(全体を1回ではダメ。テストでできるようにするには回数が必要)
今まであまり勉強をしていなかった人は基本問題をしっかりとやるだけで全然違いますよ。ぼくのイメージでは基本問題がしっかりできれば軽く平均点という感じです。逆にそこまでやっている人は少ないということ。
不思議なことに、小学生の頃は毎日学校の宿題など勉強していたのに、中学生、高校生になったら勉強時間がゼロになってしまったという人が多いです。
内容が難しくなるし、授業のペースが速いからだと思います。人はキャパ(許容量)を超えると止まってしまうものです。だからこそ、基本問題だけなどやることを絞ることでやる気が出てきます。
授業の復習もテスト勉強と並行してやる
今やっている学校の授業がテスト範囲に入っている場合、授業があった日に復習してください。これは日頃の勉強と同じです。
ということは、テスト勉強以外に授業の復習をする時間を確保する必要があるということですね。まず授業の復習、そのあとにテスト勉強という感じ。
睡眠時間を削らない。起きている時間を効率よく使う
睡眠時間は削らないでくださいね。睡眠で記憶が整理され定着します。また、ちゃんと寝ないと集中力が下がって効率が悪いです。起きている時間を有効に使うよう心がけてください。
部活が休みなら、
帰宅→おやつ→勉強→晩ごはん→勉強→お風呂休憩→勉強→寝る
と、おやつや晩ごはん、お風呂を休憩に使います。おやつや晩ごはんを食べすぎると眠くなるので注意です。
また、ごはんを食べたり、お風呂から出たらそのまま机に向かいましょう。ちょっと休憩…が命取りです。すぐに休憩モードに入ってしまいます(または眠気が襲ってくる)
・・・
計画の作り方は以上です。
ここで大切なのは、計画表を見たときに「できそう!」と思えることです。気合でやってやる!ではなかなか実行できないものです。
また、そもそも最初は自分ができる量がわからないもの。
ここは経験を積むしかないところです。最初から完ぺきを目指すと行動できなくなってしまうので、まずは計画を作って実際に勉強してみてください。
うまく行かなければ途中で計画を修正していけばいいわけです。余裕があれば前倒しで進めて、きつい場合は遅れても構いません(その場合、追いつけないと思った時点で計画を修正)
これを何度かやっているうちに自分にあった計画が立てられるようになります。定期テストで計画が作れるようになれば、受験勉強でも生かせます。
ぼくの家庭教師や教育相談では計画を一緒に作ることもやっています。自分でできないときはご相談ください↓
https://ushisense.com/katekyo
続きはこちら。計画を実行するときの注意点↓
応援しています^^ 牛込伸幸
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