おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
今回は高校受験をする中学3年生向けに夏休みの勉強法についてお伝えします。
「夏を制する者は受験を制す」といいます。
もちろん、夏休みですべてが決まるわけではありませんが、1日24時間、約40日、自由に使える夏休みは、過ごし方によって大きな違いが出ます。
「今年の夏休みはがんばった」と思える充実した休みにしてほしいと思います。
それでは始めます。
「整理と研究」「新研究」など受験問題集の仕上げ
多くの公立中学では中2の冬休みに「整理と研究」などの受験用問題集が配られます。
冬休みから中3新学期までに1回、実力テストごとに1回、トータルで3回ほどやってきたと思います。
とはいえ、中学1年生からの復習ですから思い出すのに苦労する感じだったかと。定着感はまだないでしょう。
3回繰り返す
そこで夏休みはこの問題集の仕上げをします(前半の単元別部分だけ)
基準は「問題をスラスラ解ける」ようにすることです。
スラスラとは、問題を読んだらすぐに答えが浮かぶ、数学などであれば解き方の方針が浮かぶ状態です。
そのためには繰り返しが必要です。3回が目安。
夏休みは短期間で一気に3回繰り返せるので、仕上げの絶好のチャンスです。
1日あたり5教科を1単元ずつ
「整理と対策」といった受験問題集は、1学年10単元ほどでできています。
中1~中3の習ったところまでで1教科22、23単元くらい。
1日あたり1教科1単元やると22、23日で1回できる計算です。
2回目、3回目は早く進みますし、できる問題は飛ばしてもいいので、このペースで夏休みに3回できます。
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勉強の計画を立てるのが苦手な人もこの方法なら簡単です。
「整理と研究」を1日1単元、5教科、最初から順番にやっていくだけです。
朝起きたら5教科の問題集を机の上に出して、1教科1単元やるだけです。
最初から順番に飛ばさずに
よく「苦手なところだけやろう」と考えて中途半端になっている人がいます。
基礎を固めるこの時期は余分なことは考えずに最初から順番に飛ばさずにやってください。
勉強する内容はつながっています。また、やってみると意外とできないもの。だから全部やってほしい。
今すぐ始めよう
この記事を夏休み前に読んでいる人は今日から夏休みだと思って始めてください。夏休みまで待つ必要はありませんよね。
逆に、もう夏休みが始まっている場合は、夏休みを過ぎてもいいので、受験用問題集を集中して3回やってください(間が空くと忘れてしまうから)
苦手な科目は基本問題だけ
苦手な教科はA問題(基本問題)だけでもいいので全範囲やります。
また、机に向かう習慣ができていない人は、急に勉強時間を増やしても挫折するだけなので、ほどよい負荷をかけて継続してできるようにしてください。
1日1時間は必ずするなど。いや5分でいいから毎日やってみて。
社会は学校のワークも使う
「整理と研究」など受験用問題集の「社会」は問題数が少なすぎて科目の流れを把握するに至りません。
そこで学校のワークをやります。
例えば、学校のワークで江戸時代をやったら、「整理と研究」の江戸時代をやるみたいに組み合せて使います。
社会以外も苦手な科目は学校のワークを復習すると効果的です。
実践問題を併用
テストは初めて見る問題に対応する必要があります。
夏休み明けに模擬テスト(実力テスト)があると思うので、その1週間前くらいから並行して新しい問題で実践練習をしましょう。
「整理と研究」などには学年ごとの章末問題や後半に実践問題が入っています。
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ただ、夏休みは「整理と研究」の前半部分の単元別問題をメインにやってください。それを忘れずに。
そして、ここで基礎ができたら秋以降に新しい問題で実践練習をする割り合いを増やしていきます。
1日のスケジュール
夏休みは自由な時間があるので、何でもできそうな気がします。
でも、何となく過ごしていると「もうお昼かあ」「もう晩ごはんかあ」となってしまいます。
そこで1日のスケジュールを決めましょう。毎日同じパターンがやりやすいです。
(塾がある人は塾がある日バージョン、ない日バージョンなど作ってもいい)
例えば、標準の1日6時間なら(学校の先生がよくいう。学校は1日6時間だから!?)↓
9~11時(2時間)
16時~18時(2時間)
20時~22時(2時間)
1日10時間なら(進学校の人はここを目指したい。夏休み以降の土日もこのパターンで)↓
8~11時(3時間)
(お昼休憩)
13~15時(2時間)
(おやつ休憩)
16~18時(2時間)
(晩ごはん休憩)
20~23時(3時間)
2時間、3時間とぶっ続けでやると集中力がもたないので、50分やったら10分休むなどしてください。
午前中3時間の代わりに、朝起きて1時間、朝ごはんを食べて2時間というのもいいです。
夜の3時間はお風呂を休憩に使うと集中力を保てます。
1日10時間!?と思うかもしれません。でも、勉強が進むとおもしろくなってきます。
人間、苦しいことを10時間もできません。やってる人は楽しくなっているんですね。
とはいえ最初から10時間は大変という人は、だんだんのばすのもいいですね(一度、ペースをつかむと自然とこうなるもの)
場所を変える
午前中はエネルギーレベルが高いので、家でできると思います。
でも、午後はだらけやすいので、学校や塾の自習室やカフェを使うのもいいと思います(午前中も、家でできないなら行こう)
また、それでも勉強できない場合は、塾や家庭教師などのサポートを受けるのも手です。
やらなくちゃと思っているうちに夏休みが終わってしまうことも多いので。
学校の宿題
夏休みも学校の宿題がそれなりに出ると思います。
「夏休みは自分でやりたいことがあるだろうから…」と控えめに出す学校もあれば、ばっちり出す学校もあります。
はっちり宿題が出た場合は内容をよく見てください。
その難易度が自分にあっていて、受験勉強に役立ちそうなら、宿題を勉強のメインにしても構いません。ただし、1回で終わりにしないで3回やります。
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逆に、難しすぎたり、受験に役立たい感じの教材の場合は、「こなす」ことを優先してください。
特に難しすぎる場合は、答えを写して提出していいと思います(仕方ないです)
難しすぎるものを無理やりやっても効果は出ないので。
例えば「整理と研究」を全部やるという宿題が出た場合、苦手な科目はその基本問題(A問題)だけていねいにやるという感じです。
今回は中3生向けに夏休みの過ごし方をお話しました。参考になったらうれしいです。
応援しています^^ 牛込伸幸
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