大学受験の英語長文は英検準2級から2級へ進むとき、壁を感じる人は多いと思います。
英検2級は大学受験の入り口的なレベルでそう簡単ではありません。
でも、ここを越えないと難関大学でなくても一般受験で大学に合格するのは難しいです。
偏差値50前後の大学でも問題は英検2級と同じかそれ以上であることが多いからです。
なぜ2級は急に難しいと感じるのか?
まず、必要な単語数がグンと増えます。
そして、長文読解の量が増えるだけでなく、ひとつの英文が長くなります。ネックになるのは後者です。
関係代名詞や分詞、分詞構文といった補足説明の部分が増えたり、苦手な人が多い5文型(SVOC)を使った文が増えます(OとCがすごく長い)。
こうしてひとつの文が長くなります。
さりげなくifのない仮定法も(気づかない人が多い)
そこで今回はこの壁を乗り越える方法をお伝えします。
2級レベルの長文が読めると、模擬テストの英文が読めるようになって、大学受験の英語が一気に開けますよ。
英検2級の壁を超える方法
英検準2級にギリギリ合格した場合
準2級から2級に壁を感じるといっても2パターンあります。
1パターン目は準2級にギリギリ合格した場合です。
このレベルでは2級の長文は歯が立たないと思います。
準2級の長文がスラスラ読めて当たり前に答えて正解できない場合は、準2級でさらに練習を積むのが近道です。
2級の長文をやっても歯が立ちません。苦しいばかりで力になりません。
持っている過去問を3回やったなら、アマゾンの中古などで古い過去問を買って練習します。
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英文がよく理解できない場合は、基本が抜けている可能性が高いです。
準2級までは単語力で何となく読めたり、選択肢がきわどくないので正解できたりもします。
でも、2級はそうはいきません(大学受験の問題と比べると、選択肢はやはりきわどくありませんが)
そこで、基本を扱っている本で勉強します。
自習するなら講義風に書かれているこの本がおすすめ↓
準2級の長文がスラスラできるようになった場合
ここが今回の本題です。
準2級の長文がスラスラできるようになったら(長文が普通に読めて当たり前に正解するレベル)、あとは2級レベルの単語を覚えつつ、長文を読んでいきましょう。
最初は苦しいと思いますが、過去問を6回分やる頃には慣れていると思います。
ですから過去問は6回分収録されているものを選びましょう(本屋さんでよく売ってる旺文社「過去6回全問題集」など)
さらに練習したい場合は古い年度の過去問をアマゾンなどで買います。
また、精読ばかりではだめで、新しい問題も解き続ける必要があります。バランスが大事。
ただ、いちばん最後の長文Cは難しいので、最初はそれは飛ばしてやっていってもいいと思います。
英語長文の勉強法
やり方はこうです(長文読解に共通するやり方)。問題を解いて、答え合わせをするだけではたいして力は着きませんよ↓
【ステップ1】テストのときと同じように問題を解く(時間を決めて)
【ステップ2】時間無制限でもう一度解く
【ステップ3】答えや訳を参照して答え合わせをする
答えが合っているかだけでなく、英文や選択肢がしっかりと読めているか確認します。
もし、どうしてそういう訳になるかわからないときは誰かに質問してください。
無理やり日本語訳でこじつけるのはダメですよ。
【ステップ4】音読する(一度に3回、意味を取りながら音読)
【ステップ5】繰り返し復習する
こうすることで、英文をものにできて単語も増えていきます(何だかんだいっても単語が大事)
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問題を解くときはコピーをしてそこに答えだけでなく、単語の意味なども書き込みます。
復習するときは、何も書き込んでいない本で読み直します。
音読で復習するときは、1回目は書き込みのないもの、2回目は書き込みしたもので確認しながら、3回目はまた書き込みのないもので…という感じ。
(単語の意味などをオレンジのペンで書き込んで、赤シートで隠してもOK)
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この方法、3級から準2級へ進むときも同じです。
2級から大学受験の問題を解くとも同じです。
前のレベルがしっかりと身についていれば、慣れるにしたがってできるようになります。
(くどいですが、前のレベルが身についていない場合は戻ってください。特に英検は6~7割で合格してしまうので要注意。これは身についたとはいえません)
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今回は英語長文のレベルを上げる方法でした。
準2級をしっかりクリアしても最初は2級の長文は難しいと感じるものです。
ぼくが生徒さんと勉強するときもこうですよ(ぼくもそうでした)
でも、先ほどの方法で着実に取り組んでいくと、過去問を6回分やって単語を覚えた頃には、普通に読めるようになっています。
(単語はパス単2級や駿台の「シスタン」ベーシックのレベル)
次のレベルに進んだとき、難しいと感じたら、「最初はそんなものか」と思ってやってみてくださいね。
「ホントだ」という体験ができると思いますよ。徹底度が圧倒的な違いを生みます。
応援しています^^ 牛込伸幸
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