おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
「勉強しているのに成績が伸びない」
こんなとき疑うのは、問題集の使い方です。そこで今回は、その上手な使い方をお伝えします。
自分にあった問題集の選び方がよくわからない方は以下の記事を先に読んでください↓
問題集は最初から順番に飛ばさずにやる
「自分のできないところだけ勉強する」とよくいいます。
でもこれ、そう簡単ではありません。
かなり勉強が進んだ人でないと使いこなせません。
よくあるのは「この分野は大丈夫」「この問題は解ける」と飛ばしてしまうことです。
でも、実際に解いてみると、解けなかったり、なんとか解けたものの、知識や理解があいまいなことが多くあります。
勉強する内容はつながっています。
わからないことの原因は、前やったことの理解不足であることが多いです。
・・・
例えば、中2の計算がわからない場合は、中1や小学校の計算がスラスラできない(なんとか解いている)ことが多いです。
中1や小学校の計算をスラスラできるレベルにすることで、中2の計算もできるようになります。
・・・
また、標準問題や発展問題が解けないのは、基本が抜けていることが原因かもしれません。
自分は発展が弱いからと、発展問題ばかりやっている人がいますが、原因は基本問題、標準問題にある。
・・・
ぱっと見で「これは大丈夫」というのと、答えを自力で出し切ることには、意外と大きな違いがあるものです。
ですから、問題集をやるとき、1回目は「最初から順番に飛ばさずにやる」ことが大切です。
できる問題はたいして時間もかかりません。
スラスラできたなら「よかったね」と次へ進めばいいのです。
でも、もしできたけれど中途半端な場合、答えや解説を読んでわかった場合は、そこを集中的に繰り返してください。
「勉強しているのに成績が上がらない」という場合、この繰り返しができていないことが多いです。
・・・
というわけで、問題集を最初にやるときは「最初から順番に飛ばさずに」やってくださいね。
答えを書き切る・選択肢を選び切る
問題を解くとき、「こんな感じだろう」と答えを書き切らない人がいます。特に長めの記述問題。
気持ちはよくわかります。
でも、答えを書き切らないと、できているか?判断できません。
よくあるのは、解答を書き切らないで答えを見て「そうそう、こういうことを書きたかったんだよ」と、できたことにしてしまうこと。
もちろん、これでは本番のテストでは正解できませんよね。
・・・
また、「選択肢」を選び切らない人もいます。
「アとウのどっちかなんだけど…」と、答えを見て「なるほど、やっぱりそうかあ」で終わりにしてしまう。
選択肢のある問題は最後に2つ残るもの。ここをどう選び切るか?が勉強です。
間違ってもいいんです。自分なりの根拠を持って、答えを選び切りましょう。
そのうえで答えを見ると、理解や学びがグンと増えます。
もちろん、書き切れなかったときは、「できなかった」問題として復習することをお忘れなく。
答えを見る前に自分で調べる
わからないとき、いきなり答えを見てしまうのはもったいないです。
「わかったつもり」にもなりやすい。
そこで、自分で教科書やノート、参考書で調べて考えてみましょう。
そうすると理解が深まります。
・・・
教科書は読んでいると、わかったつもりになるものです。
でも、わからないことを調べるという視点で読み直すと、本当の意味で理解できます。
間違えた問題、あいまいな問題には印をつける
先ほど、問題集を1回目にやるときは「最初から順番に飛ばさずに」とお話しました。
でも、2回目、3回目も全部やるのは、さすがに時間がかかりますし、効率もよくありません。
・・・
そこで1回目に問題を解いたら、問題に印をつけます。
例えば(自分でアレンジしていいですよ)、
・間違えたけれど答えや解説を読んだらわかった「〇」
・合っていたけれどあいまい「△」
・答えや解説を読んでもわからない「?」
(逆に、余裕でできた問題以外は印がつく感じ)
そして、その後は〇と△の問題を繰り返します。
ここが伸びるところです。
・・・
間違えたけれど、答えを見たらわかった場合、ここで「わかった」認定して、繰り返さない人がいます。
あいまいだけれど、とりあえず合っていた問題はテストで正解できるか微妙です(たいていできない)
また、あいまいな問題を「できる問題」に昇格させることで基礎ができて、標準・発展問題につながります。
では、答えや解説を読んでもわからなかった問題はどうしたらいいでしょうか?それは次で。
難しすぎる問題は「今は無視」
答えや解説を読んでもわからない問題は「今は無視」してOKです。
ある程度、ねばるのは大事ですが、粘りすぎもよくありません。
・合ってはいたけれど、あいまいな問題
・間違っていたけれど、答えや解説を読んだらわかった問題
ここを「できる問題」にすることで、実力がついて、「難しすぎる」問題に手が届くようになります。
答え合わせの直後にもう一度解く
問題集のその日の分をやり終わったら、余裕で正解できた問題以外は、直後にもう一度、解き直します。
(先ほどの例でいうと、〇△がついた問題)
答えを見て「わかった」つもりになっても、意外とできないものです。
やった直後だからできるでしょ!?と思うかもしれませんが、そうでもないのです。
最後に「何も見ないで解けるか?」チェックしてください。
ゴチャゴチャした理解がスッキリ整理される効果もあります。
最低3回繰り返す
先ほど印をつけた問題は最低3回は繰り返します。
やりっぱなしは本当にもったいないです。
2回目、3回目にやってできた場合は、前の印を二重線で消します。
こうすれば「最初は間違えた」「あいまいだった」ことがわかります。
その問題は、また間があいたときにやり直します。人はどんどん忘れますから。
(かなり間が空いた場合は、また問題集を全問解き直すことも大事)
繰り返しの間隔を空けすぎない
繰り返しの間隔が空きすぎると、忘れ切ってしまいます。
これではやってなかったのと同じです。
暗記系なら週3回ほど、それ以外は1週間以内には解き直すサイクルをつくります。
理解する、覚える、繰り返す
勉強は、一度理解して覚えたら終わりではありません。
繰り返しが必要です。しかも、圧倒的な繰り返しが必要です。
ぼくのイメージでは、繰り返すの割合が8、9割です。
問題集をやって、その場では理解した、覚えたとなっても、テストで点が取れるレベルになるには、その後、圧倒的な繰り返しが必要です。
テストのときに「この問題、見たことあるんだけど」となっている人は特に意識してください。
新しい問題、繰り返す問題
テストは初めて見る問題に対処する必要があります。
聞かれ方が違うと、何を聞かれているのか?気づくにくい。
同じ問題集を繰り返しているだけでは対処できません。
そこで問題集を3回やったら、「新しい問題」も併用して進めます。
定期テストなら、学校のワークを繰り返し解いて、テスト前に別の問題集や学校で配られる予想問題で新しい問題をします。
受験勉強なら、メインの問題集を繰り返して、過去問や実践問題集で新しい問題への対処を練習します。
・・・
今回は問題集の使い方についてお伝えしました。徹底度が違いを生みます。せっかくやるなら、点数につながる勉強をしていきましょう。
今日のまとめ
・最初から順番に飛ばさずにやる
・答えを書き切る、選択肢を選び切る
・答えを見る前に自分で調べる
・間違えた問題、あいまいな問題に印をつける
・難しすぎる問題は今は無視
・答え合せの直後にもう一度解く
・最低3回は繰り返す
・繰り返しの間隔を空けすぎない
・理解する、覚える、繰り返す(8割)
・新しい問題、繰り返す問題を並行して
応援しています^^ 牛込伸幸
▼自習ができるようになりたい人はこちら。親御さんや社会人の方にも意外と人気
メルマガ(無料)