おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
今回は大学受験をするお子さんをお持ちのお父さん、お母さんに知っておいてほしいことをお話しします。返済の誤解と志望校の選択についてです。
高校3年生は夏休み前に三者面談をする学校が多いと思います。
国公立か(5教科が多い)私立か(3教科か2教科が多い)は決まってるけど、
志望校は模試でE判定(可能性低い)ばかりでとても決まらないよ、という生徒さんが多いです。
国公立は可能性が低いので私立にしようか(勉強する科目が減る。ここすごく重要)迷っている生徒さんもかなりいます。
また、一般受験(学力試験)はあきらめて、AO入試(総合型選抜)や推薦に切り替えようかと考えている生徒さんもいます。
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大学というと、早慶、MARCHが人気ですが、かなりの難関です。
日東駒専くらいは、とよくいわれるのですが、これも難しいです。大学、学部によってばらけますが、河合塾の模試でだいたい偏差値55くらいは必要。
また、少し名前の聞いたことのある大学でも偏差値50くらいはあります。
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この偏差値が曲者で、お父さん、お母さんは勘違いしがちです。
高校受験の偏差値と大学受験の偏差値は10~15違うといわれます。
高校受験は中学生がほぼ全員受験しますが、大学受験は半分くらいしか受けませんから(さらに一般受験をするのはその半分程度)
高校受験の偏差値が65だった場合、大学受験だと50~55くらいになるということです。
(もちろん、高校に入ってからのがんばりで上がったり下がったりはあります)
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さらに、大学受験の問題は難しいです。
高校入試の問題は、超基本的な問題から中級、応用問題まで幅広く出題されます。
でも、大学入試の問題は中級以上の問題しかありません。
例えば英語の場合、英検2級程度の学力がないと「全問勘」みたいになってしまいます。自信をもって答えられる問題が「ない」ってことです。
模試もこのレベルですから、一定のレベルに達するまで(英語だと英検2級。準2級レベルでは歯が立ちません)、ただ苦しいだけのテストになってしまいます。
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まずこの段階で子どもがショックを受けます。
偏差値は下がるし問題は難しい。自分がダメになったわけではないのに、そんな気分になってしまいます。
一般受験をする高校生は、1年生の頃から部活をしながら平日も2、3時間は勉強しています(学校から鬼のような宿題が出ることが多い)
休日も半日部活でちょっと遊んであとは勉強しています。
がんばってないわけじゃないんです。だから一層ショック。
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それに追い打ちをかけるのが親御さんです。
この偏差値のしくみを理解していないと「なんでこんな成績になってしまったんだ」「中学のときは偏差値60あったよね」となってしまいます。
責めないまでもその雰囲気が出ると子どもはショックです。結構多くの高校生が親に模試の結果を見せないのはこれが理由だと思います(子ども自身が受け入れられないってこともあります)
そして、このまま高3の三者面談を迎えて、子どもから志望校をきいたときに「そんな大学あるの?」とつい、言ってしまうのです。
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地方だと偏差値40くらいの私立大学はあるのですが、それでも一般受験(学力試験)で入るのは結構大変です(このランクの大学は半分以上は推薦系で取ってます。一般受験の募集枠が多いと偏差値が下がってしまうので)
その大学に中学時代に自分より成績の低かった友だちがAO入試や推薦で入学しているのを見ると、それもまた子どもにはショックなものです(比べちゃいけないと思うけど)
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とまあ、大学受験の実情について、ぼくが日頃感じていることをお話ししてみました。
「大学受験の一般入試は楽じゃない」と思ってお子さんを見守っていただけるのがいいと思います。
もし、これを読んでいる受験生がいたら、このしくみを理解して、現状を受け入れたうえで自分なりのベストを尽くしてほしいと思います。
繰り返しになりますが、別に自分がダメになったわけじゃないので(高校でさぼっちゃった人は心を入れ替えてがんばろう)
PS.
受験勉強をする覚悟がない場合は、推薦・総合型に切り替えるのも勇気ある決断だと思います。誰もががんばれる世界ではないので。
応援しています^^ 牛込伸幸
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