今回は、問題集の使い方をお話します。
問題集は使い方が間違っていたり中途半端だと、せっかく問題を解いても、ただやっただけの「作業」になってしまいます。
効果的な使い方をして、やったらやっただけ成果の出る勉強をしていきましょう^^
よくあるもったいない問題集の使い方
ぼくは仕事柄、生徒さんが問題を解いたノートを見る機会があります。
よくあるのは、赤ペンでマル・バツがついていて、間違いは赤ペンで正解だけ書いてあるノート。
こんなノートを見ると、どうして間違ったのか?どうやったら解けるのか?そこまでできてないだろうなあと感じます。
これでは、できた・できないを判定しているだけで、力がつきません。
せっかくがんばって問題を解いたのに、もったいないです。
・・・
今度は、学校に出すノートに多いのですが、全問正解してマルがついているノート。
多分、間違いは直して正解にしているのかなと。
気持ちはよくわかるのですが、よほどの実力者でないと、全問正解はできません(汗)
なかには、全問正解は不自然なので、たまに間違えておく人も(笑)
いいんですよ!気にしなくて!
特に、初めて解いた問題は全然、解けないものです。
学校の先生だってわかりますよ。間違いが多いからといって、怒る先生はいません。
むしろ、赤ペンで答えや解き方が書いてあるノートの方がやってるなあと感じます。
ちなみに、解答・解説をただ写したノートはすぐにわかりますよ。魂がこもってない(笑)
・・・
困るのはマルつけがしていないノート。
学校に提出するときにはするのでしょうが、日頃、問題を解いて、マル付けをする習慣がないんだと思います。
多分、マル付けをする気力が残っていないのかなと。
もしくは、間違いを直視したくないのかも。間違えたら、どこが間違っているか?どうやって考えたらいいか?考える必要が出てくるので。
でも、答え合わせをしないと、実力はつきませんよね。
どちらかというと、問題を解き終わってからが勝負って感じです。
問題集をやるとき、いちばん大切なこと
では、どうやったらいいか?お話しますね。まず問題集に対する姿勢、考え方が大事です。
それは「問題は実力をつけるために解く」ということです。
できる・できないを判定するためでない。宿題を提出するためでもない。問題集は力をつけるためにやるってことです。
これから具体的な問題集の使い方をお話しますが、この考え方ができていないと、何をやってもズレてしまいます。
もちろん、学校の宿題を出すことは大切です。でも、ぼくらはそれを超えていきましょう。
具体的な問題集の使い方
それでは、具体的なお話に入っていきます。
問題を解くとき
まず、何も見ないで問題を解きます。
わからない問題、あいまいな問題もあると思います。でも、テストのときみたいに、できるだけ答えを書いてください。
あってるかわからないし、面倒だから「答え見ちゃおう」というのはダメですよ(ぼくもあった・笑)
・・・
ただ、時間をかけすぎる必要はありません。時間をかけてもわからない問題はわからないです。
特に暗記系はいくら考えても無理なものは無理ですよね。
(わかりそうなときは、がんばって考えてくださいね)
・・・
そして、わからない問題、あいまいな問題は印をつけておきます。
答え合わせをするときに、自信を持って答えたのか?たまたま合ってたのか?わかるようにしておくためです。
こうすることで答え合わせのときに意識することができます。
また、問題集を繰り返しやるときに役立ちます。繰り返すときは印のついて問題だけやればいいですよね。
最初から答えを見ない。自分で調べる
テストみたいにできるだけ自分の力で答えを書いたら、答えを見る前に、わからない問題、あいまいな問題は教科書やノート、参考書などで調べます。
教科書で調べて答えがわかったときに「これか!」と刺激が入って覚えられます。
自分で調べることで知識が整理されて理解が深まります。教科書や参考書はただ読んでも頭に入りません。目的を持って読むことが大切です。
・・・
ある程度やって、調べてもわからない場合は、答えを見てOKです。
もちろん、時間があって、じっくりやりたい場合は、時間をかけてもOKです。
逆に、ちょっと調べて「わからないや~」と答えを見ると、あまり効果はありません。
この辺はバラスンが大切です。やっていくとわかります。
答え合わせ
自分で調べて、答えを仕上げたら、いよいよ問題集の答えを見て赤ペンでマル付けします。
間違えた場合、あいまいな場合は問題集の解説や教科書、ノートを使ってさらに調べます。
自分なりに公式やまとめを書くのもすごく有効です。
問題を解くときと同じうように、間違えた問題、あいまいな問題は問題に印をつけておきます。
小まめに答え合わせを
問題集は1ページ、1単元すべてをやってから答え合わせをする必要はありません。
小まめに上記の方法で答え合わせをしましょう。
大問1つ(四角1みたいな)ごとにやっていいと思います。
問題を解いたときの記憶が鮮明なうちに答え合わせをしましょう。
最後の仕上げで効果倍増
ここまでできたらかなりいい感じです。
ただ、最後の仕上げでさらに効果を高めちゃいましょう^^
効果倍増と書きましたが、それ以上だとぼくは思ってます!
問題を解くとき、答え合わせをしたとき、間違えた問題、あいまいな問題には印をつけましたよね。
問題を解いた直後に、もう一度この問題をやります。
何も見ないでもう一度やってみましょう。意外とできないものですよ(笑)
これをするとやったことが染み込みます。
たいして時間はかからないのに、すごく効果があるのでぜひ、やってみてください。
特に、暗記系の問題のやり直しは、2、3分しかかからないと思います。
こうしたちょっとしたところで差がでます。徹底度の違いです。
長くなったのでまとめておきます。
今日のまとめ
問題集をやるときの基本
・問題は実力をつけるために解く
問題集を解くとき
・最初から答えを見ない
・自分で調べてから答えを見る
・答え合わせは小まめに
・最後に仕上げをする
PS.
答えを見たり、調べてもわからない問題は、今は無視でOKです。
答えや解説を読めばわかる問題をまずは増やしていきましょう。
そうすることで、少しずつ難しい問題にも手が届くようになります。