週末に大学入試共通テストがありました。受験生の方、お疲れさまでした。
今回は、問題の感想とそれを受けた今後の勉強法についてお話したいと思います。
受験生向けというよりは、高校1・2年生向けの記事になります。
共通テスト(英語)はこんなテスト
文法問題などがなくなり、長文読解だけになった
事前に行われた試行テスト通り、長文読解だけになりました。
旧センターテストでは穴埋めの文法問題があったため、「ビンテージ」や「ネクステ」といった問題集をやり込んでいないと点が取れませんでした。
これらの問題集にはマニアックな文法・構文も多く、受験勉強のための勉強という感じが否めませんでした。
これがなくなったのはいいことだとぼくは思います。
ただ、私立大学の入試問題からこういった問題が消えるとは限らないので、引き続き勉強する必要はあると思います。
今年の私立大学の入試問題に注目です。
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こうお話すると「文法は勉強しなくていいですか?」と言われることがあります。
でも、それは違います。英文を読むための文法は必要になります。
そんなに量が多いわけではないので、さっさとやってしまいましょう。
「大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎文法編)」は講義形式で書かれているので自習に最適です。
これをじっくり読んで(軽く読み飛ばしちゃダメ)、英検の過去問などで長文を読み、単語も増やしていきましょう。
まずはこの2冊から↓
英検準2級レベルの長文からある
共通テストの感想、続いては長文読解です。
旧センターテストは英検2級レベルの実力がないと、全問カンみたいになってしまうテストでした。
共通テストでは試行テストでもそうでしたが、英検準2級レベルの英文も出題されました。
いろいろな難易度の長文が出題されているということです。
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ぼくが家庭教師をするとき、英検2級レベルに届かない生徒さんには、やさしめの長文でしっかり点を取ることを目指して勉強しています。
やってはいけないのは、全部解こうとしてやさしめの長文を中途半端に解いて、難しい長文は歯が立たずに結局はカンで答えてしまうことです。
取れる問題を確実に取る戦略です。
量が多く面倒臭い問題が多い
今回の共通テストの英語について、各予備校は旧センターテストと比べて「やや難化」という評価を出しているところが多いです。
英文のレベルは同じであるものの(前半には旧センターテストになかったやさしい英文も)、量がものすごく増えました。これが難化の原因です。
しかも、英検のように英文の内容がある程度わかっていれば答えが選べるのではなく(要は選択肢が緩い)、本文といちいち照らし合わせたり推測したりしないと選択肢が選べないようになっています。
一定以上の大学を目指す受験生はここも含めてスピードアップが求められます。方法は以下で↓
どう勉強したらいいか?
英検を活用
これを受けてどう勉強したらいいか?考えていきます。
これは共通テストに限りませんが、まずは英検2級の実力をつけることが目標です。
時間はかかるけれど解けるというレベルを目指しましょう。そうすればあとは練習で時間を短縮していくことができます。
とはいえ、まだその力がないのに、いきなり英検2級の問題集を買ってきて解いても、ただ苦しいばかりで力はつきません(これをやっている人が本当に多い)
先ほどお話した読むための英文法をやったら、英検3級→準2級→2級と進めて行きます。
英検は選択肢が緩いですから、普通に英文が読めて、当たり前に選択肢が選べることを目安にします。
本文はいまいちよくわからないけれど、選択肢は選べるというのはダメですよ(このレベルでも合格はできてしまう)
長文読解については、ほぼ全問正解くらいになってから次の級に進みます(並行して上の級の勉強をするのはOK)
2級でこれができれば、大学受験に向かう準備ができたといえます。
文法問題ばかりやらない
まず英文を読めることが最優先です。これができないと始まりません。
英文が読めないのに「ビンテージ」など文法問題集ばかりやっている人がいますが、これは順番が逆です。
並行してやってほしいのですが、あくまでメインは長文読解です。
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今回は共通テスト英語の感想とそのための勉強法についてお伝えしました。
リスニングについて触れませんでしたが、これも英検を使って段階を踏んで練習していけば大丈夫です(普通に聴けて当たり前に正解するまでやり込む)
結局は英検を使うのがいいというのがぼくの考え方です。英作文やスピーキング(面接)の練習もできますし。
学校の定期テストは教科書の英文(読んだことのある英文)や文法が中心で、初見の長文読解の練習になりません。
ここを英検を使って補います。また、英検のように実際にテストがあって合否が出ると、いいペースメーカーになってくれます。
応援しています^^ 牛込伸幸
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