おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
大学受験を推薦や総合型選抜(旧AO入試)で受ける場合、必ず必要になるのが「志願理由書」です。
「なぜこの大学のこの学部を志望したのですか?」ってやつですね。
面接はこの書類をもとに話をするので、とても大事な書類です。
今回はその書き方をゼロからお話しします。
・どうやって書いたらいいの?
・何から手をつけたら?
という受験生にぜひ読んでほしい内容です。
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例えば、ある大学の経営学部を受けるとします(単なる例です。ほかの学部でも構いません)
志願理由書は「なぜ?この大学のこの学部を志望したのですか?」ですから、
まず「なぜ経営学部を選んだか?」考える必要があります。
そのためには、
・経営学部ってどんなことを勉強するの?
・経済学部や商学部とどう違うの?
・どんなことに役立つの?
といったことを調べます。
ここはもう済んでるよ!という人は今回の記事はスルーしてOKです。
でも、大半の受験生はまだ「何となく」が多いのではないでしょうか。
一般受験(学力試験)の場合は、志願理由書は基本的にはありませんから、何となく受けて、受かったところに入学するということも多いのかもしれません。
でも、推薦や総合型選抜はそうはいきません。意欲や人間性をアピールする試験ですから、ここが最重要です。
では、具体的な方法に進みます。
【ステップ1】なぜその学部を選んだか?
大学選びの本を読む
まず本屋さんへ行って、「大学の選び方」みたいな本をいくつかパラパラと読んでみてください。
そして、良さそうな本があったら買ってじっくり読みます。こんな感じの本です↓
【コミック版】大学選びをはじめからていねいに (東進ブックス 大学受験 TOSHIN COMICS)
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大学の学部・学科が一番よくわかる本
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学部で学ぶ内容の入門書を読む
その勉強の入門書を読むのもおすすめです。
大学で使う専門書タイプの「経営学入門」は難しすぎます。学生や一般の社会人向けの本を選びます。
どんな分野でもそうですが、入門書を2、3冊読むとその雰囲気がわかってきます。こんな感じの本↓
大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる (中経☆コミックス)
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【ステップ2】なぜその大学を選んだか?
なぜその学部を選んだか?がある程度、見えてきたら、今度はなぜその大学を選んだか?に進みます。
面接では、経営学部がある大学がたくさんあるなかで、なぜこの大学を選んだのか?よく聞かれます。
それを考えるためのネタを探しましょう。
大学の入学案内やサイトを見る
大学の入学案内やサイトを見ます。そうすると、その大学の特色や学生さんの体験談、卒業生の進路を知ることができます。
同じ経営学部でも先生(教授や准教授、講師など)の専門分野によってその大学の特色が出ます。
・理論を重視しているのか?実践を重視しているのか?
・少人数制のゼミがあって、先生との距離が近い
・企業や地元自治体と提携して実践的な勉強をしている
など特色があります。そういった情報を拾っていきます。
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在校生や卒業生の体験談を読むと、その学生さんが
・なぜその学部、大学を選んだか?
・どんな学生生活を送っているか?
・どんな進路に進んだか?
知ることができます。自分の考えに近い学生さんがいれば参考になります。また、自分の大学生活をイメージすることができます。
大学のオープンキャンパスに参加する
ある程度興味が絞れたら、大学のオープンキャンパスに参加します。
推薦や総合型選抜の場合、オープンキャンパスに参加することが受験の条件になっていたり、参加していると事前提出の作文が免除になったりすることもあります。
今はコロナ禍でオンラインで開催している大学も多いのでむしろ気軽に参加できます。
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オープンキャンパスでは、大学の先生が講義をしてくれる大学が多いです。これはそのまま高校生向けの経営学入門のような話ですからとても参考になります。
その先生の話に興味を持ったからこの大学に決めたという高校生も多いですよ(面接で話せるね)
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ここまでやってくると、その学部その大学のことがおぼろげながら見えてきます(見えるまでやってね)
そして、おもしろそうと思えばそのまま進めばいいし、イメージしていたのとちょっと違うなと思えば、別の学部を同じように調べればいいわけです。
3つ4つ調べて、そのなかで比較して選んだという受験生が多いです。
ひとつ調べたけど違った。また別の学部を調べた。3つ4つ調べて、結局、最初の学部がいいと気づいた…こんなこともあります。
大学で4年間学ぶ内容です。楽しみながら探しましょう。
興味はないけど難易度が低いから選んだ…なんてことになると、4年間が苦痛でたまりません。
【ステップ3】なぜ自分はこの学部を選んだのか?
ここまで、自分がなぜこの大学のこの学部を選んだのか?ネタ出しが終わりました。
これができたら次は自分のことを書く準備です。それを使って志望理由書全体はこんな流れで書きます(実際に書く順番は変えてもOK)
・自分はこういうことをやってきて、
・大学ではこんな勉強をして、
・将来はこんな仕事をしたい
もちろん、将来のことですから変わっても全然構いません(変わるのが普通)
ただ、今の時点で考えていることを面接官にわかりやすく伝えることが求められます。
そのために自分がこれまでやってきたことを書き出してみましょう(中学くらいから)
それを志願理由書で最終的に使うか使わないかは気にしないでとにかく書き出します。
例えば、サッカー部に入っていたなら、なぜサッカーを選んだのか?そこから何を学んだか?と深めていきます。
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うまくできたことしか書けない(県大会に行ったとか)と思う必要はありません。
例えばサッカーのことを書くなら、大学はサッカーがうまい人を取りたいわけではありません(そういう人はスポーツ推薦で取ります)
大切なことはどう取り組んだか?何を経験したか?何を学んだか?です。
大学の先生に「この受験生はこういう経験をしてきたから大学でもがんばってくれそうだな」とイメージしてもらうことが大事ってことです。
これがなぜこの学部を選んだか?この大学を選んだか?の下地になります。
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今回は志望理由書の書き方をゼロからお話ししてみました。
最初は難しいと思いますが、書き出したり、人に話を聴いてもらったりするうちに、少しずつかたちになってきます。
ちなみにこれは就職の面接とやることはまったく同じです。その練習だと思ってやってみてください。
応援しています^^ 牛込伸幸
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