人には誰にでも認めてほしいという気持ちがあります(心理学の用語で承認欲求といいます)
特に子どもの頃や新しい環境では、認めてほしいというより、認めてもらっていないと安心して行動できないという方が近いかもしれません。
お父さん、お母さんも経験ありませんか?
新入社員で、まだ仕事が全然できないとき、認めてもらえているかな?がっかりされてないかな?そんな気持ちになりませんでしたか?
子どもも同じです。
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小さい頃は「元気がいちばん」なんて言われて育った子どもも、中学生になるとテストで順位がつくようになります。
そして、最終的には受験で進学先を決めることになります。
そんなとき、
「平均点が取れない」
「○○高校くらいは…」
こんなことを言われると、認められてないなと感じてしまいます。
これって、大人が思う以上に子どもにとっては死活問題です。
存在意義がかかってる。
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親は子どもが勉強できなくても、子どもの大切さは何もかわりません。
ただ良くなってほしい、がんばってほしいだけ。
でも、親に「何とかしなくちゃ」という焦りの気持ちが生まれて、その気持ちがプレッシャーとなって子どもに伝わると(言葉だけでなく態度や雰囲気でも)、
平均点を取らないと認めてもらえないんじゃないか?
○○高校くらい…という親の期待に応えないと認めてもらえないんじゃないか?
こう考えてしまうのです。
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こんなとき、大切なのは現状を受け入れること。そして、それを子どもに伝えること(伝わること)
(ストレートに「受け入れているよ」というわけではありません)
平均点や親の期待する成績を取れなかったとしても、現状を受け入れて認めてあげることです。
もちろん子どもに期待しているし、今よりよくなってほしいと思っているけれど、まず大前提として、
今のままで認めているよ
受け入れているよ
何かあったら助けるよ
というスタンスです。そして、自分ができることを続けていけば、今より良くなるよ、前に進めるよというメッセージを伝え続けます。
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逆に、
「(もっと)がんばれ」
「このままじゃ、行ける高校ないぞ」
「○○高校くらい入らないと…」と
はっぱをかけたり脅したりしても、子どもの自己肯定感が下がり、やる気がなくなり、さらには関係が悪化するばかりです。
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特に「がんばれ」は中高生には要注意です。
「もう、がんばってるよ」
「がんばってるけど、うまく行かないんだよ」
「どうがんばったらいいかわからないんだよ」
安易に使うと、逆切れされてしまうかも(笑)
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今回は「受け入れる」というお話でした。
子どもが生まれたばかりの頃のことを思い出したり、長期的な視野を取り戻したりするために、子どもが小さい頃の写真を見るのもおすすめです。
こうした写真を見ると、ここまで育ってくれただけでありがたいと思えます。
自分で着替えて、ごはんを食べて、トイレに行って、学校へ行く…大したもんだなあ。
こう思えるものです。
今回は以上です。最後まで読んでくださってありがとうございました。牛込伸幸
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