おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
今回は、日本人は平均点に敏感で、それが取れないと不安になって一気にやる気が下がるというお話です。
前半、進学校に入った生徒さんの話が出てきますが、それは話をわかりやすくるためで、
メインでお伝えしたいのは公立の小中学校で平均点を取れない生徒さんのことです。
状況を知って、その対処の方法を考えていきましょう。では、はじめます。
進学校に入って勉強しなくなるケース
進学校に合格したある生徒さんの話です。
高校受験でがんばって、何とか志望校に合格できました。
冬休みは1日10時間以上勉強しました。
ただ、その高校にはギリギリ合格した感じなので、定期テストや模擬テストで平均点が取れません。
授業も速いし宿題も多くてこなすのがやっと。
授業がよくわからないので、宿題に時間もかかる。悪循環です。
ここで何とか粘って勉強できれば全然いいのですが、めげてしまって、勉強時間が激減しました。
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問題集を開くと難しくて嫌になり、スマホに逃げてしまったり、眠気が襲ってきて寝てしまったりします。ちょっとの仮眠のつもりが朝まで。
こうなるともう成績は下がる一方です。
ぼくが進学校の生徒さんから家庭教師のご依頼を受けるのはほぼこのパターンです(ブログによくこんな記事を書いているからかも)
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日本人は人並みに敏感なので、平均点が取れないと不安になります。
学校でも居心地が悪く、できない自分を受け入れられず、友だちや親に隠すようになります。
逆に、開き直って、勉強しないアピールをすることもあります。
もちろん、本心ではありません。つらいんです。
ここにメンタルのエネルギーを浪費してしまうと、肝心の勉強に使うパワーが残りません。
高校に入って勉強するようになるケース
これと正反対なケースもあります。
中学のとき、平均点が取れなくてやる気を失い、全然勉強しなかったのに、
自分の実力にあった高校に入ることで、授業がよくわかり、テストでも平均点が取れて、自分でも勉強するように。
公立の小学校・中学で平均点が取れない場合
先ほどの進学校の生徒さんや高校に入ってやる気が出た生徒さんのケースからわかるように、同じ人でも環境によってこうも変わるのかと思います。
人って意外とこんなものです。
そこで、今回のメインのお話に入ります。公立の小学校や中学で平均点が取れない生徒さんの場合です。
進学校の生徒さんはまだ中学時代にできたという成功体験があるだけまだ「まし」です。
でも、公立の小中学校で平均点が取れなかったり、授業についていけないと、「どうせ自分は何をやっても」と自信を失い、不安が高まって、勉強するパワーが枯渇してしまいます。
これが子どもが勉強しない大きな要因になっています。
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もし、ここでお父さん、お母さんに厳しいことを言われると致命的です。
親御さんは心配から良かれと思って「勉強しないと行ける高校ないよ」などと言ってしまいがちです。
でも、こうなるともう悪循環です。
安心して過ごせる居場所をつくる
こんなときできるのは、安心して過ごすことができる居場所の確保です。
学校の環境を変えることは難しくても、自分の家庭は変えることができます。
絶対に否定されない、求めればサポートを受けられる雰囲気をつくります。
人はどこか一か所でも、だれか一人でも、自分を受け入れてくれる場所や人がいれば、何とかがんばれるものです。
ただ、お父さん、お母さんがこのような対応を心がけても、子ども自身が勝手に否定されていると感じてしまっていることも多いものです。
ここは親御さんは環境を整えつつ、腹を据えて見守るしかありません。
絶対に否定しない、必要があればサポートするよという雰囲気です。
もちろん、勉強を具体的に教える必要はありません。
必要があれば、子どもの居場所になるような塾や家庭教師を探せばいいわけです。
(たいてい自分の子どもを教えるとケンカになります・笑)
そして、日々の暮らしを普通に楽しく過ごします。
今回は、なぜ子どもは勉強しなくなるか?というお話でした。
勉強に対するネガティブな感情を少しずつとって、勉強するパワーを充電させてあげましょう。
対策はこの記事あたりを参考にしてください↓
また、親御さん向けカテゴリーにもたくさん書いています(古い記事から順に読むといいと思います)↓
応援しています^^ 牛込伸幸
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