おすすめ本「10代の子を持つ親が知っておきたいこと」

思春期の子を持つ 親御さんにおすすめ

おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。

先日、本棚の整理をしていました。

もう読まないと思われる本をブックオフさんに持って行くためです。

(あとで読みたくなって買い直すこともあります。人間の興味ってわからないものですね)

そのとき「10代の子を持つ親が知っておきたいこと」という精神科医の水島広子さんの本を何となく手に取りました↓
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水島さんは摂食障害など思春期の心の問題を専門にしています(小泉チルドレンで国会議員の経験も)

出だしが気になってそのまま30分ほど読みふけってしまいました↓

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10代は、よく「難しい年頃」と言われていることからもわかるように、どんな親にとってもある程度の覚悟が必要な時期です。

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「覚悟」という言葉に青ボールペンでマルがついていました。もちろん、以前のぼくがつけたものです。

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中高生の家庭教師をしていると、思春期を「こじらせてしまった」子と接することがあります(みんな、多かれ少なかれあるものです。ぼくだって)

わかりやすく反発してくる子もいれば、心を開かないタイプの子、「勉強なんて…」と開き直っている子(本当はそうは思ってないことがほとんど)など。

この年代は自分を確立する時期ですから、どうしても人と比べてしまうものです。

その結果、程度の差はあれ「自分はこのままで大丈夫か?」不安になってメンタル的に落ち着かない時期です。

こういう時期を超えて「自分はこれでいいんだ」「これでやっていこう」と受け入れて大人になっていくものだと思います。

(ぼくにも経験がありますし、お父さん、お母さんもそんなものだったと思います)

ただ、思春期を必要以上に「こじらせない」ようにしたいものです。

この本はそんな時期の子どもを持ち、不安を抱える親御さんに向けて書かれた本です(ある意味、全員!?)

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ぼくも「この生徒さん、どうやって対処したらいいかなあ」と悩むたびに、この本を読み返していました。

それで冒頭の「覚悟」という言葉に何重にもマルをつけたのだと思います。

誤解しないでいただきたいのは、「覚悟」とは正面から闘うことだけではないということです。

反発してくる子に正論をズバズバ言っても通じないばかりか、ますます意固地になってしまいます。

心を開かない子にしつこく諭(さと)しても余計にうっとおしいと思われるだけです(「わかってるよ。それができたら苦労しないんだけど」と)

覚悟とはどちらかというと、言いたいことを言うのを抑えて、

たんたんと勉強をして、言えそうなときに言えそうなことを言うということです。

また、子どもが話し出したときに、さえぎらないで話を聞くことです(つい言いたくなってしまう・笑)

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勉強しない子には「勉強しなさい!」と言いたくなってしまうものです。心配でたまらないからです。

それでもやらないと「そんなんじゃ、行ける高校ない」「将来、仕事につけない」とどんどん言葉が強くなってしまいます。

勉強しないといけないことは子どもだってわかっています。

むしろ、この成績で行ける高校はあるのか?友だちにバカにされないか?心配していることの方が多い。

そんなときお父さん、お母さんから「そんなんじゃ…」と言われると、傷口に塩を塗るようなものです。

もちろん、だからといってなんとなして褒めようとするのも不自然です。

勉強しようがしまいが、成績が良かろうが悪かろうが関係なく、お互いを尊重して、日々の暮らしを楽しめばいいんだと思います。

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「勉強しなくちゃって思うんだけど、できないんだよね」

母親「そうだよね。お母さんも中学生の頃は…」

という雰囲気の会話ができるときにはじめて、アドバイスのようなものができるのだと思います(求められたときだけ)

この本では、子どもがこうなる条件として「自尊心」と「コミュニケーション力」をあげています。

自尊心とは、自分の存在を肯定する気持ちです。

いい成績を取ったから自分を肯定できるのではなく、それに関係なく。

「人間は自分の存在を肯定できて初めて前向きに生きていくことができるし、社会と折り合っていこうと思えるもの」と書かれています。

コミュニケーション力とは、自分の気持ちをわかりやすく伝える力です。

先ほどの「勉強しなくちゃと思うんだけど、できないんだよね」のような話ができるということです。

前提として、言える雰囲気が親子間でないと、こうした力はつけようがありません。

「こんなこと言ったら、倍返しでお説教される」と思えば、何も言わなくなってしまいます。そして、ストレスをため込んでいきます。

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と、こんな感じの本です。

親御さんが自分の立ち位置を確認するのにいいと思います。そんなに深く考えずとも、読むと気持ちが楽になります。

「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」
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