おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
先日、学習相談をしたとき、こんなご質問をいただきました。
「うちの子、どうして勉強しないんでしょう?
小学校のときは、学校の宿題ですけど、毎日30分~1時間はやってました。テストの点も悪くありませんでした。でも、中学生になった今、勉強時間は、ほぼゼロです。
部活から帰って来ると、晩ごはんを食べてソファにバタン・キューです。そのままお風呂も入らずに寝てしまったり、ようやく起きてきたと思ったら、スマホを見たり、ゲームをしたり…こんなですから、テストの点は下がる一方です。
勉強したら?とちょっとでも声を掛けようものなら逆ギレ。もう、どうしたらいいか?わからなくて、イライラします」
家庭教師を始めた大学生の頃、ぼくも驚きました。
やる人はやるのですが、中学生、高校生に勉強時間ゼロが多い。小学校のときは、それなりにやっていたのに。
テスト前にやればいい方で、ほとんどやらない生徒さんも。
テスト前日に、学校の宿題をやっつけで片づけるだけ。なかには、宿題さえも堂々とスルーしてしまう生徒さんも。
勉強が難しいから?だけじゃない
これは学校の授業がわからなくなったことが勉強しなくなったキッカケかもしれません。
たしかに、中学の授業は小学校と比べて速い。学校で勉強する内容はつながっているので、一度、つまづくと、そのあともわからなくなります。
でも、それだけじゃないとぼくは感じています。
劣等感がやる気を奪う
学校の授業についていけないとすごく不安になります。取り残された気持ち。
授業について行けないこと、テストで平均点を取れないことは、中高生にとって恐怖です。
取りあえず黒板をノートに写して授業を受けているフリはしてるけど、先生が何を言っているか?わからない。
いわゆる「お客さん」状態。
先生に指されたらどうしよう?友だちにバカにされたら…。こんな気持ちで、学校の授業を毎日6時間も受けていたら、劣等感のかたまりになってしまいます。
まして、家で成績のことを親から指摘されたら…。これではもう気が休まる場所がありません。
・・・
子どもだって、勉強しなくちゃ!とは思っているものです。
でも、どこから手をつけたらいいか?わからない。不安な気持ちが強すぎて勉強するエネルギーが残ってない。そんな子が多いと感じます。
勉強しないのは自己防衛本能
こうなると、勉強から目を背け始めます。
自分の心を守るにはもうこれしかないんです。いい訳や開き直り、現実逃避してしまうことさえも。
「先生の教え方が悪いから」
「別におれ、勉強、興味ないし」
「数学の問題が解けて、人生で何か役に立つわけ?」
強がっているようでも、これも不安の表れです。本気出してないだけだよ!とアピールしていることも。
そんなややこしいこと考えないで普通に勉強すれば?親からしたら、そう思いますよね(笑)。でも、子どもは子どもなりに悩んでいます。
得意な子だって悩んでる
これは、勉強が苦手な生徒さんだけの話ではありません。
劣等感は勉強が苦手な子だけが持っているわけではありません。できる子はできる子で比べらます。自分で勝手に比べてしまうことも。
また、
・仲のいい友だちに抜かれた。
・同じだと思っていた友だちが急に成績を上げた。
・親に兄弟や友だちと比べられた。
・平均点が取れない(日本人は平均に敏感)
・成績が下がった。
・上位グループから取り残されてやる気がなくなった。
などなど、劣等感を持つタネはいたるところにあります。
劣等感をケアする
人はある程度の自己肯定感があればやっていけます。そんなに高くなくてもいい。
今の自分に満足なわけではないけれど、このままやっていけば今よりきっと良くなる。こう思うことができていれば、自分なりにがんばれます。
また、ある程度の自己肯定感があれば、お父さん、お母さん、家族や友だち、周囲の人に受け入れられていると感じます(逆に、お父さん、お母さんが認めてくれているから自己肯定感が持てるという面も同じようにあります。両方大事)
今のまま存在していいんだという気持ちを持てます。のびのびした感じ。この感覚があってはじめて人はがんばれます。
・・・
でも、逆はツラすぎます。劣等感ほどやる気を奪うものはありません。
劣等感を持ちながらなんて、よっぽどメンタルが強くないとがんばれません。やればやるほど苦しくなる。
よく劣等感をバネにがんばったという話を聞きます。
でも、これはある程度の自己肯定感があったうえで、「おれは(私は)こんなもんじゃない。できるはず」という気持ちがあるからできたことです。
・・・
そこでこのブログでは、
・子どもの劣等感をケアする方法
・自己肯定感を回復させる方法
をお伝えします。
のびのび、楽しく、普通に!?自分の力を発揮して、勉強できるようにするにはどうしたらいいか?(もちろん勉強だけに限りません)。ぼくの経験から、ご家庭でお父さん、お母さんができること、また、やってはいけないことをお話していきます。
一生懸命さが空回りして、お子さんの自尊心を傷つけ、やる気を奪ってしまっていることも多いものです。
それでは次回から楽しみにしていてください。
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