学習意欲を高める7つのマインドセット

学習意欲を高める 7つのマインドセット

おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。

これまで勉強法についてお話してきました。

ただ、これだけでは勉強ができるようにはなりません。

勉強に向かうマインド(姿勢や考え方)を整える必要があります。

勉強法&マインド、両方セットなんですね。

そこで今回は、勉強を継続して、成績を上げるためのマインドについてお伝えします。

もちろん、根性論ではありません。むしろ、気持ちが楽になるお話です。

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「思ったほど」できない

「テスト前にこの問題集を終わりにするぞ」

「夏休みに単語帳を全部覚えるぞ」

勉強する前は、こう思うものです。

特にテスト前の部活休みや夏休みなどは、時間がたっぷりあるので、何でもできそうな気がします。

でも、実際にやってみるとわかるのですが、そんなにたくさんはできません。

・・・

「思ったほどできない」

こう気づいたら、勉強のスタートラインに立った証拠です。

ここからです。

自分ができる「量」を把握して、それに合った計画を立てて実行していきます。

それでも多めに予定を組んでしまうものです。

予備日や予備時間(金曜の夜や日曜日の午後など)を予定に入れておきます。

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そんなに「すぐには」できない

「全然、頭に入ってこないなあ」

「やったばっかりなのに、もう忘れてる」

勉強していて、こう思うことありませんか?

こうなると「自分はやってもダメだ」とあきらめてしまう人がいます。

でも、そんなことありません。やめてしまうのはもったいない。

・・・

ぼくらは、特に勉強を始めた頃は、やったらすぐにできるようになるものと思いがちです。

でも、自転車にすぐ乗ることができないのと同じで、新しいことを身につけるには「繰り返し」が必要です。

・・・

数学の公式を丸暗記しても、使いこなせるようになるには時間がかかります。

問題をたくさん解くことで、公式の意味がわかってきて、使いこなせるようになります。

違う角度から問われても対応できるようになります。

英単語や社会の暗記物も同じです。

覚えては忘れ、また覚えては忘れを繰り返して記憶を定着させていきます。

別の問題を解いて、違う刺激を得て、つながって覚えていきます。

(脳科学の実験では、2週間で5回やると覚えられると)

・・・

基礎力がつくまでには「一定の努力」が必要と思っておいてください。

でも、基礎がつけば、そのあとはスムーズに進みます。

雪だるまを作るときの、最初の「固い雪玉」のイメージです。

それができれば、あとはコロコロ転がせば、勝手に雪がくっついてきますよね。

でも、最初の固い雪玉ができないと、そうはいきません。

・・・

勉強していくと「このくらいやるとできるようになる」「覚えられるようになる」という、自分なりの基準ができます。

「期末テストの2週間前から、学校のワークを3回やって、前日に全体を見直すとできる」という感じです。

これがつかめると、「できるようにならない」「全然、覚えられない」と不安になることなく、安心して勉強できます。

これ、勉強を続けるうえで、とても大事です。半信半疑では続えけられないですから。

・・・

今できないのは、量があとちょっと足りてないだけのことが多いです。

まずは「そんなにすぐにはできるようにならない」と考えて、繰り返すことを意識してください。

そして、「こうすればできる」というパターンや基準を見つけてください。

自分にあった「質と量」を見つける

「そんなにたくさんはできない」

「そんなにすぐにはできない」

というお話をしてきました。

勉強で大事なのは、自分にあった「質と量」を見つけることです。

問題が難しすぎれば少し簡単なものにする(7割くらい解ける。間違っても答えをみればわかる)

量も睡眠時間を削らないといけないほど増やしてはいけません。

こうなると、答え合わせも雑になります(質が下がる)

・・・

自分にあった「質と量」も最初からわかりません。

試行錯誤しながら見つけていきます。

完ぺき主義をやめる

完ぺきにできないと、やる気がなくなったり、落ち込んだりして、やめてしまう人がいます。

ぼくも以前はそうだったので、気持ちはよくわかります。

でもこれはもったいないです。

まずは完ぺきでなくていいので、「仕上げる」ことを目標とします。

やっていくうちに、だんだんとよくなるので大丈夫です。

・・・

テストの順位も「上位じゃないと納得いかない」という人がいます。

上位じゃないなら、「カッコ悪い」からやらないということです。

勉強しなければ、順位が悪くても仕方ない、カッコ悪くない、自分の能力ではないという発想です。

「本気、出してないし」みたいな。

でも、これってむしろ、カッコ悪いですよ(笑)

最初から上位の人はいません。

自分なりにがんばる方が断然、カッコいいです。

・・・

完ぺき主義は捨てて、途中で投げることなく、とにかく最後までやりきることを考えましょう。

勉強の成果は少し遅れてやってくる

「成功曲線」って知ってますか?

勉強を10やったら、10成長したいものです。

でも、勉強の成果は数学の「比例」グラフのように一直線にはなりません。

こんな感じ↓
成功曲線

階段を上がるように、しばらく停滞していて、あるとき「ふっ」と上がる。

またしばらく停滞して「ふっ」と上がる。この繰り返しです。

成功イメージ

「結果は少し遅れて出る」

こう思って続けていきましょう。

維持するだけでもがんばってる証拠

「今回の期末テスト、がんばったから順位が上がったかな」

期待して成績表を見ると、そうでもないことがあります。

「あんなにがんばったのに」

とショックを受けるかもしれません。

でも、そんなあなたと同じように、みんなもがんばってます。

特に受験学年の夏休み以降は、みんながんばるので、今まで以上に順位を上げるのは簡単ではありません。

・・・

「維持するだけでもがんばってる証拠」

もし、がんばっても順位が上がらなかったら、こう思って努力を続けていきましょう。

「がんばっても意味ないや」

と、やめてしまうのがいちばんもったいないです(あっという間に元に戻っちゃいます)

勉強は人との競争ではありませんが、継続した人が勝ちます。

途中で「ばからしい」と思ってやめてしまった人が負けます。

そんなゲームです。

・・・

順位や偏差値が上がることをモチベーション(やる気)にしている人は、この落とし穴にはまります。

上がらないと、すぐつまらなくなってしまう。

そうではなくて、

わからなかったことが理解できるようになった!のような自分の成長、進化に充実感を味わいながら勉強する方が長続きします。

勉強はわかると楽しくなります。楽しいまではいかなくても、イヤではなくなってきます。

マラソン大会のようなものです。きついけど、やり切ったら充実感、達成感がある。それを知ってるからがんばれる。

・・・

お父さん、お母さんも要注意です。

「今回は10番上がったから、次も10番上を目指してがんばってね」

と声を掛けてしまいがちです。

でも、同じようにがんばったら次は現状維持です。

これは尊いことです。十分がんばってます。

順位を「上げ続ける」というのはすごく大変なことです。

現実的には、

・がんばって順位を上げる
・そのがんばりを継続して順位を維持する
・続けていくうちにパワーがたまってくる
・勉強の質と量が高まる
・さらに順位が上がる

こんな流れです。

ご自分の経験からわかっていると思いますが、子どものこととなると、つい力が入ってしまいます。

よく生徒さんからいわれますよ。

「ママはああいうけど、みんながんばってるから、上げるの難しいんです」

・・・

維持するだけでもがんばってる証拠。継続していると、また「ふっ」と上がるときがきます。

人と比べすぎない

人は他人と自分を比べてしまう生き物です。これは「生存本能」だから仕方ありません。

太古の昔、人は生き残るために、人より優位である必要がありました。

だから脳にそうインプットされています。

でも、現代はそんなこと、ありませんよね。むしろ、協力が大事。

また、現代は太古の昔より情報が爆発的に多いので、他人と比べやすい。

SNSもそうだし、学校のテストで順位が出るのもそうです。

こうなると、過剰に人と比べしまいがちです。

・・・

もちろん、できる人を見て、参考にしたり、励みにしたりするのは、とてもいいことです。

これが本来の「人と比べる」メリットです。

でも、これが過剰になると、人と比べて、みじめな気持ちになったり、劣等感を持ってします。

そうすると、自信を失い、行動力が下がり、本来の自分の力を発揮することができません。

自分には8の力があるのに、5や3しか出せない。

・・・

もし、こんな状況になってしまったら「人と比べるクセがついちゃったな」と考えてみてください。

クセだから治せます。

まず大事なのは、自分の比較グセに気づくことです。

人は気づくと変われます。

「いかん、いかん、また悪いクセが出てるな」と気づく。

そして、もし人から学ぶ点があるなら、その改善点を得ます。劣っていることは気にしません。

もし比べるとしたら、「過去の自分」と比べます。

・・・

とはいえ、人と比べることをゼロにするのは難しいかもしれません。

でももし、苦しくなるほど比べてしまったら、自分で気づいて、方向転換できるといいですね。

このことを理解して、繰り返して習慣化すると、意外と気にならなくなりますよ。

人と比べすぎることなく、自分の成長を実感しながら勉強したいものです。

反省しすぎない

人と比べてしまうことと並んで、やってしまいがちなのが「反省しすぎ」です。

うまくいかなかったとき、落ち込むのは「反省」ではありません。

失敗から改善点を学び、次につなげるのが反省です。

引きずることをゼロにするのは難しいですが、こう考えておくと、必要以上に落ち込むことがなくなります。

反省しすぎも心の「クセ」です。

「いかん、いかん、また反省しすぎてるよ」と気づいて、やっていきましょう。

これを続けていくと、クセですから治ります。

・・・

「受験に失敗した」など、失敗という言葉にネガティブなイメージを持っている人は、使わないようにするのも手です。

「うまくいかなかった」「いい経験した」「改善点が見つかった」などと言い換えます。

こうしていくうちに「失敗」という言葉のイメージが変わって、ふつうに使えるようになります。

・・・

ぼくが生徒さんと話をするとき、「失敗」という言葉は使わないようにしています。

日本人の大半は「失敗」にいいイメージを持っていないからです。

「今回のテスト、よくなかったんだあ。どうやったら次、良くなるかな?」

こんな感じで、学んだこと、次にやるべきことを考えるようにサポートしています。

・・・

今回は勉強に必要なマインドについてお話しました。まとめると、

・「思ったほど」できない
・そんなに「すぐには」できない
・自分にあった「質と量」を見つける
・完ぺき主義をやめる
・勉強の成果は少し遅れてやってくる
・人と比べない
・反省しすぎない

人と比べて、反省しまくって、自分なんて…とがんばるのではなく、適切な前向きな努力をしていきましょう。

応援しています^^ 牛込伸幸

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牛込伸幸

学校の授業がわからない、机に向かえない、勉強しているのに成績が上がらない… こんなお悩みを持つ生徒さんを特にぼくは応援しています。
1973年生まれ。群馬県を中心に中学生(5教科)、高校生・既卒生(英語・現代文・小論文・AO推薦対策中心)の家庭教師を10年以上しています。趣味はジョギングとスーパー銭湯です。

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