おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
中学までに身につけたい基礎学力、今回は「計算力」です。
計算は何でもできた方がいいのですが、中学で特に大事な分野に絞ってお話します。
ここができないと数学と理科で全般的に苦戦します。
練習すればできることなので、自分のレベルにあったところからコツコツやっていきましょう。
暗算力
暗算といってもそろばん1級みたいなすごい暗算ではありません。
8+4
12+9
15-7
といった2ケタ程度の簡単な足し算、引き算の暗算です。繰り上がり、繰り下がりは必須です。
もうちょっと複雑になると、ひっ算を使った方がいいのですが、このレベルの暗算ができないと、逆にひっ算もスラスラできません。
・・・
中学生でこの計算がスラスラできない生徒さんが結構います。
スラスラというのがポイントです。数秒考えこむとか、たまに間違うとかではなくです。
当たり前のように解いて、当たり前のように合っている。そんな状況です。
・・・
中学になるとマイナスの計算が出てきます。
-8-15
-8+15
という計算をするときに、
8+15
15-8
の計算がスラスラできないと、混乱して間違ってしまいます。
ひっ算
次はひっ算です。
中学では小学校のようにケタの大きいものはほとんど必要ありません。
2ケタ程度でいいので、足し算、引き算、掛け算、割り算がスラスラできる必要があります。
78+44
51-38
この辺りは自信を持ってできるといいですね。
・・・
よく、ひっ算が面倒だからと暗算をして間違う子がいます。
たとえ合っていても、じーっと考えてなかなか答えが出ない場合も(さっさとひっ算した方が速くて正確)
こんな場合は、ひっ算をするように促します。
・・・
掛け算、割り算のひっ算はできないか、安定感のない中学生が多いです。
ぼくのイメージでは全体の3、4割いると思います。
43×25
84÷16
のような計算です。
小学校のときは毎日のように宿題プリントでやります。でも、中学に入ると、そんなにやりませんからね。
カンが鈍って、そのうち忘れてしまいます。
そして、自己流のやり方で、その都度、その都度、違うやり方をする…こんな状況も。
かけ算九九
意外な盲点がかけ算九九です。
6×1=6、6×2=12…と順番にいえばできても、6×7?とパッと聞かれると答えられません。または時間がかかる。
これはひっ算や分数の約分するときかなり使います。
42と21を約分するときに、どちらも7で割り切れると気付くにも九九が必要です。
これは九九ではありませんが、36と12を見たときに、12で割って、3と1に約分できるとパッと気づけることも大切です。
そのほか、因数分解などかけ算九九はあちこちで使います。
・・・
九九があいまいになって計算にスムーズさがない生徒さんは結構います。
スムーズにできなくてもいいんじゃないの?こう思うかもしれません。
ただ、ここがスムーズにできないと、マイナスとかプラスとか、xとかyとか分数とか少数とかややこしいことが組み合わさったとき脳がいっぱいいっぱいになって、対応できなくなってしまいます。
分数と少数
最後は分数と少数です。
ここになると半分以上の生徒さんがスラスラできません。小学校でもつまずいている子が相当多い分野です。
ここはがんばって練習して乗り切ってほしいところです。何をするにも少数、分数はからんできますので。
計算力を身につける方法
以上が中学で絶対に必要な計算力です。
だいたいできるレベルではなく、エンピツが止まらずにスラスラできる。電卓レベルで当たり前に正解する。
ここが目指すところです。
計算をするときに「面倒くさいなあ」という気持ちが出るようではまだまだです。
練習してスラスラできるようになると、そんな気持ちが消えてなくなります。
・・・
こういった計算力をつけるには、継続的に練習すればOKです。
勉強のウォーミングアップに毎日少しずつやるといいでしょう。
100マス計算がおすすめ
100マス計算はタイムを計ると楽しくできます。
どんな問題集でもいいのですが、例えばこんな問題集があります。1年から6年までの計算が1冊にまとまっています↓
今回は「計算力」についてお伝えしました。
今、大丈夫な場合はその力を維持するため、今、ちょっと不安な場合は今のうちに練習しておきましょう。
冒頭にもお話しましたが、練習すれば身につけやすい分野です。
毎日、少しずつ習慣的に練習してほしいと思います。
次回は「暗記力」です↓
応援しています^^ 牛込伸幸
▼自習ができるようになりたい人はこちら。親御さんや社会人の方にも意外と人気
メルマガ(無料)