今回は、受験生の勉強時間の目安とされる1日10時間、勉強する方法をお伝えします。
高校受験で進学校を目指す人、大学受験をAO・推薦ではなく一般受験(学力試験)で受けようと考えている人(偏差値50以上の大学)はぜひ知っておいてほしい話です。
もちろん、1日10時間とまではいわないけれど、自分の目標にあわせて1日3時間でも5時間でも、いやいやでなく(ここ大事)、気持ちよく集中して勉強したい人も役立つ話です。
3時間できるようになれば、5時間、8時間、10時間…と増やすこともできますから。
では始めます。
習慣化すれば1日10時間はむしろ楽
最初は「1日10時間もできないよ!」と思うかもしれません。
ぼくも高校受験のときの夏休みは「やらなくちゃ」と思いながら、実際は3、4時間という辺りをうろうろしていました(昼寝したらそのまま夕方とか・笑)
でも、秋からはさすがにお尻に火がついて(成績が足りない)、土日や冬休みは10時間できました。
(高校受験をする人は夏休みから1日10時間できるようにしましょう)
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1日10時間できるようになって思ったのは、夏休みのようにグダグダして苦しみながら3、4時間のときよりも、習慣化して10時間勉強した方がずっと楽ということです。
「やらなくちゃ」「このテレビ見てから」みたいに考えるはすごくエネルギーを使います。
人は1日に考えることができる回数が決まっているといわれます。
意志の力、ウィル(will)パワーといいます。
「やらなくちゃ」「めんどうだなあ」と思うたびに、この意志の力をどんどん消耗してしまうのですね。
一方、勉強することが習慣化していると、決まった時間に自動的に机に向かえるので、意志の力の無駄使いがなくなります。
そして、その力を勉強に使うことができます。
1日10時間勉強する5つのコツ
とはいえ1日10時間は長丁場です。
集中力を切らさずに、場合によっては回復させながら、乗り切っていくことが大切です。
ぼくがいろいろ試したり、勉強法や心理学などの本で学んだりして、実践していることをお話しますね。
ポイントはこの5つです。
毎日、同じ時間に勉強する
先ほどもお話したように、勉強する時間、順番が決まっていると、迷うことなく机に向かえます。
学校がある日なら、学校から帰ってきて、晩ごはんを食べたら机に向かう。
土日や夏休みなら、朝7時に起きて、朝ごはんを食べたら机に向かうという感じです。
これを平日バージョン、休日バージョンと時間割を作って、その通りにたんたんと実行します。
(具体例は最後にご紹介しますね)
午前中が大事
意志の力は朝がいちばん高く、少しずつ減っていきます。
ですから、午前中に集中力を使う勉強をします。
英語や数学、理科の計算系の科目がこれにあたります。
過去問など実践問題を解くのも午前中が適しています。
休憩の方法
習慣化すれば勉強は楽とはいっても、ぶっ続けで勉強すると燃え尽きてしまいます。
午前中に3時間続けて勉強したら疲れてしまって、午後は昼寝をしてしまったというのはよくあることです。
ここは休憩をうまく使いましょう。
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ぼくのおすすめは学校と同じように、50分やって10分休む60分サイクルです。
こうすることで、疲れを取りながら長時間勉強することができます。
よく1、2時間やって何となく1時間休憩しちゃったという話をよく聞きます。
こうすると、勉強に戻るのが大変になります。10分くらいがちょうどいいと思います。
やってみるとわかりますが、集中力を切らさずにリフレッシュしてまた勉強に戻りやすいです。
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50分やって10分休むの60分サイクルは自分でアレンジしても構いません。
まとまった問題を解くときは90分やって15分休むでもいいですし、細切れで勉強したいとき、または、まだ集中力が続かない時期は25分やって5分休むでもいいと思います。
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時間管理にはタイマーを使いましょう。
自分で時計を見ながらやると、面倒だし見逃がしてしまうので。
タイマーが鳴ったら、たんたんと休憩に入る、勉強を始めるようにします。
タイマーにはスマホは使わない方がいいです。そのままスマホを見てしまうので。
スマホは別の部屋に置きましょう。机の上に置くと気になってしまうので。
場所を変える
1日中同じ部屋で勉強するのは疲れるものです。
環境を変えるとリセットされて勉強できるものです。
特に午後はだらけやすいので、カフェや図書館、自習室に行くのもいいと思います。
もちろん、塾も環境を変えることのひとつです。
運動する
環境を変えるほかに、疲れをリセットしてくれるのが運動です。
50分やって10分休むの休憩に近所をウォーキングするのもおすすめです。
劇的に回復させたいなら、ひと汗かく程度の運動をするといいですよ。
ぼくは夕方、30分ほどジョギングをしていました。
ひと汗かいてシャワーを浴びると、疲れが取れてまた夜の勉強に向かうことができます。
(3年生のマラソン大会は中学のときも高校のときも最高順位でした・笑)
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以上、5つのポイントをお話してきました。
・毎日、同じ時間に勉強する
・午前中が大事
・休憩の方法(タイマーを使う)
・場所を変える
・運動する
1日10時間スケジュール(例)
これを使って実際に10時間プランを作ってみました。参考にしてください。
●8:00~11:00 3時間勉強(50分やって10分休む)
休憩&ランチ(2時間)
●13:00~15:00 2時間勉強(50分やって10分休む)
おやつ休憩(1時間)
●16:00~18:00 2時間勉強(50分やって10分休む)
運動、シャワー、晩ごはん(2時間)
20:00~22:00 2時間勉強(50分やって10分休む)
お風呂休憩(1時間)
23:00~24:00 1時間勉強
→就寝
これで10時間です。意外と休憩や自由な時間もあるでしょ。
今回は1日10時間勉強する方法でした。
自分にあった1日のスケジュールを作ってみてください。
3時間や5時間で始める場合も同じようにスケジュール化して、それをたんたんと続けていきましょう。
そうすると、少しずつ増やすことができます。
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ただ、睡眠時間は削らないでくださいね。
最低でも6時間、できれば7時間は確保してください。
脳科学では、人は眠っている間に情報を整理するといわれます。そもそも、眠いと集中できませんからね。
気持ちよく集中して勉強していきましょう。
PS.
高校受験でこれができると、進学校に入ったとき勉強がスムーズになります。たくさん宿題が出ますからね。
進学校に入った人は高校受験と同じ勉強時間を高1からするイメージになります(部活の時間を除いて)
高校受験でこれが習慣化していれば、普通にできるので安心してくださいね。
こうなった頃には勉強が楽しくなっているはずです。
応援しています^^ 牛込伸幸
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