親が勉強している姿を子どもに見せるといいといわれます。
子どもがリビングで勉強しているとき、テレビを消してお母さんも同じ部屋で読書をしたり、仕事をしたり、晩ごはんを作ったり、洗濯物をたたんだりといった感じです。
これ、ぼくもすごくいいと思います。まだひとりで勉強できない子の場合、この方法はとても有効です(中学生や高校生でも)
この方法は「寄り添い学習」と呼ばれます。
でも、やり方を間違えて、逆効果になっているケースをよく聞きます。
そこで今回はこんなときに注意していただきたいことをお話します。
寄り添い学習のコツ
よくやってしまうのは、
「お母さんもがんばってるから、あんたもがんばんな」
という雰囲気が出てしまうことです。
言葉に出さなくても、雰囲気で伝わっていることがあります。
あくまで親が自分で好きで勝手にやっているという状態であることが大切です。
そして、それが子どもに自然と伝染するといった感じです。
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伝染させようとしたり、することを期待したりしてはいけません。
これでは子どもに魂胆(こんたん)が見え見えです(笑)。あくまで自然に。
伝染するとしても何年もかかると思っておいてください。
そうすれば期待しないで済みます。
あくまで自分が好きでやっている、楽しんでいるというスタンスです。
子どもと同じ勉強をするときの注意点
さらに注意が必要なのは、お父さんお母さんが子どもと同じ勉強をするときです。
いい機会だから子どもと一緒に英語をやり直してみようと思う方は結構いらっしゃいます。
とてもいいことだと思います。
でも、やっているうちに親が夢中になってしまうんですね。
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子どもがやっている英語や算数、数学の問題を解いて「お父さんはこんなにできたよ」と張り合うと、子どもはしらけます(笑)
「どうせオレは…」「私は…」と自信を失ってしまいます。
気持ちはとてもよくわかりますが、それは心の奥に置いておいて、あくまで子ども目線でいきましょう。
密かに勉強しておいて、子どもに質問されたとき、答えられるのがカッコいいですね。
そして、子どもが理解できたら、それは子どもの手柄にしてあげます。
「お父さん、すごいだろう」みたいなのはよくありません。
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もちろん、子どもと同じ勉強をする必要はありませんし限界があります。
こういうところは先生にお任せして、親御さんは話を聞いてあげたり、勉強法を教えてあげたり、自分の体験を話してあげる程度で十分です。
「随分、難しいことやってるんだね。お父さんも中学生の頃、苦労したよ」といった感じです。
こんな感じで話を聞いてもらえると、子どもがパワーを受け取って、自分で参考書で解決したり先生に質問したりするものです。
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今回は、子どもと一緒に勉強するときのコツでした。
ここまでできる方はそう多くありません。
基本は子どもが自分でやることですから、やる必要もないと思います。
ただ、子どもが勉強しているとき、子どもがガマンしているテレビやスマホを見て親が楽しんでいる姿を見せるのは酷かなと思います。
「お母さんは昔やったからいいんだ」と言って、伝わらない段階の子も多いです。
自分の部屋で勉強できる子はいいですが、まだそうなっていない場合は、ある程度、気を使ってあげる必要があると思います。
ですから、同じ部屋にいる場合は、テレビは消して何か自分の好きなことをするのがいいと思います。
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