おはようございます。群馬県高崎市の家庭教師、牛込伸幸です。
今回は、高校受験を控えた中学3年生向けに、夏休み前の三者面談についてお話します。
これをいいキッカケにがんばる人と、逆に、こじれてやる気を失ってしまう人がいます。
ぜひ前者になってほしくて、もしくは後者にならないでほしくてお話します。
受験生以外の人も、また、そのお父さん、お母さんも予習的に知っておいてほしい内容です。
それでは始めます。
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中3の夏休み前の三者面談では、受験の方向性が話し合われます。
この時期に第一志望が決まっている人は、そう多くはないでしょう。
多くの生徒さんは「先輩が通っているから」とか「制服がかわいいから」「家から近いから」「電車で通ってみたいから」といったアバウトな理由で高校を選んでいます。
厳密にはまだ選んでいない状態です。
でも、それも仕方ありません。
お父さん、お母さんの頃と違って、学校でやる実力テストでは志望校の判定をしてくれないからです。
高校の難易度がわからない。
この三者面談で高校の難易度を知って、この辺りの高校を目指してみようかと決めて、実際に学校見学に行ったり、先輩の話を聴いたりしながら最終的には決めていくことになります。
もちろん、その過程で成績が上がったり、下がったりがあって秋の模擬テスト(実力テスト)で最終決定します。
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夏休み前の三者面談で大事なのは、現実を受け入れることです。
これまでの三者面談は学校での様子を話すことが多かったと思います。でも、この三者面談は現実的な話になります。
今までは「がんばれば行きたい高校にいけるよ」だったのが、「今の成績だと、がんばれば〇〇高校、今のままだと〇〇高校あたり」という話になります。
三者面談でこんな話を聴いて、がんばってワンランク上の高校を目指そうとか、油断しないでこの調子で〇〇高校を目指そうとなればいいと思います。
でも、先生からこのあたりと言われた高校に対して「こんな高校、行きたくない」となって、しかも勉強もしないようでは、当然よくない方向に行ってしまいます。
人は気持ちが整わないと、がんばれないものです。
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また、お父さん、お母さんが現実を受け入れられずにショックを受けてしまうこともあります。
今までは「受かるところに行けばいいよ」と話していたのに、自分のなかの基準に達しない高校にしか行けないと現実を突きつけられたとき、急変してしまうことがあります。
「せめて〇〇高校くらい入ってよね」「だから、あれほど勉強しなさいっていったでしょ」と、子どもにプレッシャーをかけてしまうのです。
子どもはこの急変についていけず、否定されたことでショックを受けるか、反発します。
ここは一旦、「今の成績ではこんな感じなんですね」と受け止めて、子どもにどうしたいか?相談してみるのがいいと思います。
子どもが「何とかしたい」と言えば応援するし(子どもが心の底からこう思ったとき、変化が起きます)、
子どもがショックを受けているようなら、共感しつつ道を探すサポートをするのがいいと思います。
でも避けたいのは、繰り返しになりますが、お父さん、お母さんがパニックになって急変してしまうことです。
こうなるともう、こじれます。
どこのご家庭でも、大なり小なりこういったことは一度は経験するものですが、こじらせないようにしたいものです。
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今回は夏休み前の三者面談についてお話しました。
中3の春は希望でいっぱいでも、そろそろ現実を突きつけられ始めるのがこの時期です。
でも、夏休みという逆転のチャンスも残っている時期でもあります。
目標は目標で持ちつつ、現実を踏まえて、できることをたんたんとやる充実した夏休みにしてほしいと思っています。
PS.
ぼくが住む群馬県は私立高校の入試が独特です(といいながら、全国的にこのタイプは多いようですが)
私立高校が第一志望の場合、ほとんどの場合、単願推薦になると思います。そこで大事なのは通知表の評定平均(3.0とか)です。その高校の基準を満たしていないと出願できません。
単願は推薦しか設けていない高校が多いです(2022年度現在)
となると、通知表はもうほとんど決まっているので(中1~中3の2学期まで)、今から猛勉強して逆転するのは難しいです。
じゃあ、併願の一般試験に回るという話になりますが、単願推薦と違って併願は同じ高校でも難易度が大きく異なります。
ですから、私立を希望する場合は、この三者面談で各高校の基準を確認しておくといいと思います。
応援しています^^ 牛込伸幸
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