ぼくが中3受験生の家庭教師をするとき、英語がすごく苦手な生徒さんがいます。
公立高校用の模擬テストの点数でいうと20点や30点あたり。
この段階の生徒さんはわかって答えている問題が20~30%あるというより、何となくだったり、たまたま合っていたりしてその点数になっていることが多いです。
「これだ」と思って正解した問題はほとんどない。
今回はこんなときの対処法を具体的にお話します。
なぜ英語で点が取れないのか?
この背景には今の高校入試の問題があります。
かつては短文の穴埋め問題がありました。単語や文法を問う問題です。
でも、今は長文読解とリスニング、英作文しかない学校が多い(群馬県の公立高校の入試問題はこうです)
最初の長文は簡単なのですが、やはり文章になっていると読めないんです。
だから全問カンみたいになってしまう。
ぼくのイメージでは4割くらいの生徒さんがこうなってしまっていると思います。
教育的にこれでいいのかなあといつも思います。これではやる気が出ないです。
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この問題に対処するには一定の実力が必要です。ということは勉強量も必要。
数学の計算問題のように、ひとつの分野を仕上げれば、そこは点が取れるというのとは違います。
英語の場合は、継続して勉強して実力が一定の水準に達したときに急に点が取れるようになるという感じです。
だから、しばらくはやってもやっても点数に出ない時期が続きます。
英語が超苦手なときの勉強法
では、こんな状態のとき、どんな順番で勉強したらいいか?
ぼくは、単語と中1の英文法を最優先でやってもらっています。
単語
高校入試の長文読解は最初の方の文章はそんなに難しくありません。
単語を知っていれば多少文法がわからなくても、何とか意味はわかります。
そこで英検4級の単語帳を覚えます。
レイアウトがシンプルでやりやすい↓

具体的なやり方はこちら。ぼくが動画で解説しています(2分16秒)↓
補足:英単語を書く場合は5回までにしてください。一度に10回とか書いても単なる作業になってしまいます。
中1の英文法
とはいえ、やっぱり英文法を知っている方が圧倒的に文はわかりやすくなります。
そこで中1の英文法を徹底的にやります。
英語の基本は主語と動詞です。この使い方をやるのが中1英文法です(厳密には中1前半)
下記の本がおすすめで。必要最低限のことがわかりやすくかいてあります。問題も豊富です。
レッスン37までが「ド基礎」です。まずはここまででいいので3回やってください。YouTubeで無料動画も見ることができます。

まずこの2つ、単語と文法をやってほしいと思います。
ぼくが家庭教師をするとき、ここをクリアすることで一定の点数が取れるようになっています。
さらに基本がわかったことで、この続きをやっていき伸びていく生徒さんも見ています(これは受験までの残り時間にもよります)
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今回は英語が超苦手という場合の対処法でした。
英単語と中1英文法です。文法に苦手意識があれば、まずは単語だけ覚えていっても構いません。
ある程度、知っている単語があると、英文法の問題集もやる気になると思います。
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ただ、全教科的に点数が取れないという場合は、その子の点数が取りやすそうな科目、分野からやる方がいいと思います。
そんなにたくさん勉強できないと思うので、満遍なくやるとどれも中途半端になってしまいます。
人にもよります短時間で成果が出やすいのは、
- ・数学の計算
- ・理科の生物(暗記系)
- ・社会
社会は地理と歴史、公民のどれかにしぼってやるのもいいと思います。入試では基本、半分半分の割合で出ますから。
こうしてひとつの科目、分野で点が取れるようになると、意欲が出てきていい方向に進みます。
応援しています^^ 牛込伸幸
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